〜ユーザーの要求に応えるUI/UXデザイン
Learn Adobe XD
2015年10月5〜7日にロサンゼルスで開催されたAdobe MAX 2015で「Project Comet」が発表されました。Adobe初のプロトタイピングツールの登場です。
もともとプロトタイプ制作にはFireworksが使われていましたが2013年5月に開発終了が発表され、その後はPhotoshopが代替ツールとしてプロトタイピングの機能を次々と搭載していきました。
しかし、重量級のPhotoshopを嫌う一部のUXデザイナーたちが「Sketch」などの軽量ツールに乗り換えたことで、Webデザイナーの間でもPhotoshop離れが進むことになります。
2016年3月14日、AdobeはXDのプレビュー版を公開。このときの名称は「Adobe Experience Design CC」でしたが、Adobe MAX 2017で発表された正式版で「Adobe XD CC」に名称変更。
XDの開発理念である「Design at the speed of thought.(思考と同じスピードでデザイン)」は、プロトタイプ制作でPhotoshopを使うことに不満を持つユーザーに対する強いメッセージだと捉えてよいでしょう。
プレビュー版のリリースからこの方針は変わっておらず、2018年1月22日のアップデートでは、ズームパフォーマンスがさらに向上。徹底したパフォーマンス重視の開発が進められています。
2018年10月アップデートでは待望の拡張プラグインに対応しました。すでに世界中のデベロッパーが競ってXDのプラグインを開発しており、今までXDでは不可能だったことが次々と実現しています。
UX/UIの領域で先行する「Sketch」などのプロトタイピングツールの後追い製品だったXDですが、他社とはまったく異なる進化を遂げようとしています。
毎月アップデートが実施され、頻繁に新機能が搭載されるXDを完璧にキャッチアップしていくのは容易なことではありません。
本書はXDの全ての機能を網羅していませんが、プロトタイプ制作にXDをどう使えばよいのか把握できるようにケーススタディを紹介しました。また、出版と同時にサポートサイトを公開し、最新情報や新機能の使い方などを発信していますのでぜひ活用してほしいと思います。
XDはプロトタイピングツールですが、軽量のグラフックツールとして使っている人、アイデアをまとめるスケッチツールとして使う人、あるいはプレゼンツールとして活用している人など、幅広い層に使われています。
使い方を限定する必要はありません。自由に使って仕事や作品づくりに活用してください。
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更新日:2018年11月28日(水)