Adobe Muse の開発終了と今後の移行処置について

※このサイトは、Creative Edge School Booksが作成・公開しています。Adobeの公式ページではありません。

2018年3月26日、Adobe Museの開発終了が発表されました。すでに最終バージョンとなるCC 2018.1のアップデートが配信されています。
技術サポートは2020年3月26日まで提供されます。

 

2013年に開発終了となったFireworks CS6や2016年11月に開発終了したEdge製品ファミリー(Edge Animate、Edge Reflow、Edge Inspect)が、現在でもAdobeから提供されているように、今後もMuseを使い続けることは可能ですが、4年以内(〜2021年)の移行処置をお奨めしたいと思います。

2021年までのタイムラインの図。 今後もMuseを使い続けることは可能ですが、4年以内(〜2021年)の移行処置をお奨めします。

開発終了した製品をインストールする方法

開発が終了した製品もインストールして使用することができます

※OS(macOS, Windows)のアップデートで不具合がでる可能性はあります。

STEP-01

STEP-02

STEP-03

Creative Cloudのデスクトップアプリを開きます。

Creative Cloudのデスクトップアプリの画面

オプションメニューの「環境設定」を選びます。

Creative Cloudのデスクトップアプリの画面。オプションメニューを選択。

Creative Cloudをクリックして「古いアプリケーションを表示」をチェックします。

Creative Cloudデスクトップアプリの環境設定の画面。

STEP-04

Fireworks CS6 やEdge Animate CC などの開発が終了したアプリケーションが表示されます。「インストール」をクリックします。

Creative Cloudのデスクトップアプリ画面に古いアプリケーションが表示される

過去のバージョンをインストールする方法

Museの過去のバージョンをインストールすることができます

※OS(macOS, Windows)のアップデートで不具合がでる可能性はあります。

STEP-01

STEP-02

STEP-03

右端の「▽」アイコンをクリックします。

メニューから「他のバージョン」を選びます。

使用したいバージョンの「インストール」をクリックします。

Creative Cloudのデスクトップアプリの画面
Creative Cloudのデスクトップアプリ画面のメニューから「他のバージョン」を選ぶ
インストールできるMuseの表示

Museは現在、4つのバージョン「CC(7.24)」「CC 2015.0.2」「CC 2015.1.2」「CC 2018」をインストールできます。

インストールされた3つの異なるMuseのアイコン

移行処置の計画提案

開発は終了しますが、技術サポートは2020年3月26日まで提供されます。Muse(アプリケーションソフト)も引き続き、インストールして使用できますので、急いで対応する必要はありませんが、東京オリンピック終了後の1〜2年(つまり2021年頃まで)には何らかの移行処置をお奨めします。

4年間ありますので、じっくり時間をかけて移行計画を立てることができます。

 

現時点での移行処置に関連する情報は以下のとおりです。

 

開発終了後の流れ

2020年3月26日までは、技術サポートが提供されますので、特に対応を急ぐ必要はありませんが、In-Browser Editingを利用している場合は、この期間内に対応策を考えておく必要があります。

また、Business Catalystのサービスが、2021年3月26日に終了しますので、利用している場合は期間内に別のサーバーにパブリッシュしなければいけません。サービス終了まで3年間ありますので、慌てる必要はありません。

 

期間限定で公開するランディングページやプロモーションページ、特設ページなどは、Museを使い続けることができますが、代替サービスが登場した場合は移行を検討してみてください。

長期運用のWebサイトの場合は、少なくとも2021年頃までには別のシステムに移行することをお奨めします。4年以内に計画することを推奨します(時間は十分あります)。

 

すでに、AIによる自動化が進んでいますので、2年後の状況はまったく想像できません。Museで実現してきた(コーディングを必要としない)ページ制作も、AIで自動化されているかもしれません。毎年秋に開催されるAdobe MAXを注目してください。

※この記述は、2018年3月26日に公開、4月12日に更新しました。

2019年5月20日までは、技術サポートが提供されますので、特に対応を急ぐ必要はありません。Business Catalystのサービスが、2020年3月26日に終了しますので、利用している場合は期間内に別のサーバーにパブリッシュしなければいけません。長期運用のWebサイトの場合は、少な

Adobe Muse Product Announcement

Adobeの「Adobe Muse Product Announcement」では、以下の3つの製品をMuseの代替ツールとして紹介しています。

XDはプロトタイピングツールであり、パフォーマンス重視の開発思想を貫いていますのでMuseを代替するような機能は期待できません。

また、PortfolioとSpark(Page)もMuseユーザーが求める機能を持っておらず、一から作り直す必要がありますので、Wixなどの他社のサービスに移行する場合と変わりません。

Adobe XDのアイコン
Adobe Portfolioのアイコン
Adobe Sparkのアイコン

Adobe XD

Portfolio

Spark Page

If you are building complex websites and applications, you can now use Adobe XD.  Although XD does not generate web-ready code as Adobe Muse did, XD is an all-in-one solution that allows users to design, prototype and collaborate with stakeholders and developers to bring their websites to life.

If you are building a website to showcase your creative work, you can use Adobe Portfolio to create beautiful portfolio websites that can also be connected to the Behance platform.

If you are building one-page websites, such as photo stories, newsletters, or landing pages, you can use Adobe Spark Page to create beautiful responsive web pages with your own unique brand.

Museコミュニティでの議論

 

Webflowの公式サイトのページ

Museコミュニティでは、WebflowをMuseの代替ツールとして利用可能かどうかの議論が交わされています。

Webflowは、Museに近いコンセプトで同等の機能を搭載していますので、Museユーザーの期待に応えることができるかもしれません。

ただし、英語のサービスであること、ビジネスで使用する場合は月額16ドル(約1,700円)、フル機能の利用では月額35ドル(約3,700円)かかります。

※無料でもビジネス利用できますが機能の制約があります。

MuseのサイトをDreamweaverで運用する方法

Dreamweaverのアイコン

Dreamweaverは、Museの代替ツールにはなりませんが、Webサイトの「運用を引き継ぐ」という選択肢はあります。MuseでパブリッシュしたサーバーをDreamweaverで新規サイトとして設定するだけの簡単な作業です。

 

2020年3月26日までは、Museの技術サポートが提供されます。その後もMuseを使い続けることができますので、対応を急ぐ必要はありませんが、参考情報として掲載いたします。

情報追加中

学習コンテンツについて

Creative Edge School Booksが制作・提供しているAdobe Museの学習コンテンツは、引き続き提供を続けていきます。

Egde Animate CC の時は開発終了から半年で学習コンテンツを販売終了し、YouTubeで「無料公開」しましたが、Museは技術サポートが2020年3月26日まで、その後もしばらく使用することができるため、技術サポートが終了する1年後に再検討したいと思います。

 

尚、期間限定で公開されるシングルページ(ランディングページやプロモーションページ)は今後もMuseを使用したコンテンツを公開していきますが、長期運用のWebサイトについては、移行処置の提案をしていきます。

技術サポートが終了する2020年3月26日までの2年間を第一フェーズ、2021年までの2年間を第二フェーズとします。

※詳細は「移行処置の計画提案」をご覧ください。

更新日:2018年4月12日(木)

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