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CREATIVE EDGE SCHOOL BOOKS 04

電子教科書のUXデザイン

子どもたちのスマートフォンが電子教科書を

追い抜く日

書籍の詳細情報

オンライン読書会

先日参加した「電子教科書のUXデザイン」オンライン読書会の記録です。個人名や企業技術の踏みこんだ話題については省いています。

各章の参照リンク一覧は、情報量が多いため、電子書籍のダウンロードページに掲載しています。後日、こちらにも掲載する予定。

電子書籍は、EPUBフォーマットになっていますので、重要な箇所を抜き出したり、メモを付けながら進めてみました。

PART-1 教育環境のIT化はすでに始まっている〜先行する自治体

電子教科書(デジタル教科書)の定義

  • 電子教科書(デジタル教科書)を「教材」として、授業でどのように活用しているのか?
  • 電子黒板に電子教科書のページを表示して、先生がジェスチャーで重要な箇所に線を引いたり、先生用の虎の巻に掲載されている図解を表示して、より詳しく解説するなど。

 

Keyword:

文部科学省検定済教科書 /学校教育法 第四章 第三十四条

2010年は電子教科書元年〜「デジタル教科書教材協議会」が発足

  • たしかに、2010年は電子教科書元年であり、タブレット元年(もちろん電子書籍元年)だったが、第1節で書かれているとおり、パイブサイクルの過度な期待のピーク期(流行期)で盛り上がり過ぎ。
  • 文部科学省の「学びのイノベーション事業実証研究報告書」は見ておこう。

 

Keyword:

原口ビジョン /フューチャースクール推進事業 /学びのイノベーション事業

Code.orgの啓蒙活動 〜プログラミング教育というムーブメント

  • 初等教育でプログラミング授業を必修にする必要はある?
  • プログラマーを育成するための「プログラミング教育」ではなく、大半はプログラミングを体験させ、問題解決能力を培うための教育。
  • そのためのScratch(ビジュアルプログラミング)。
  • Code.orgのようなロビー活動は絶対に必要。オバマ大統領のプログラミング教育の重要性を伝える動画メッセージのインパクト。

 

Keyword:

プログラミング教育 /Code.org /Computer Science Education Week /Hour of Code /ビジュアルプログラミング言語 /Scratch /ミッチェル・レズニック /ScratchJr /ビスケット(Viscuit)

世界最先端IT国家創造宣言 〜2010年代中には教育環境のIT化を実現

  • 今年の9月から導入された英国のプログラミング教育(義務教育)
  • 英国政府が好評しているカリキュラムは必見。5〜7歳のカリキュラムにも、アルゴリズムの理解が含まれている!
  • 日本政府が閣議決定した「世界最先端IT国家創造宣言」から。反転授業などをイメージさせる「学校と家庭がシームレスでつながる教育・学習環境」

 

Keyword:

STEM教育 /National curriculum in England: computing programmes of study /文部科学省/新学習指導要領・生きる力 第2章 各教科 第8節 技術・家庭 /世界最先端IT国家創造宣言

先行する自治体 〜武雄市(佐賀県)の取組み/スマイル学習

  • 武雄市の小中学校が導入した恵安のAndroidタブレットについて。
  • iPadだったら、どのくらいお金がかかる?
  • タブレットも重要だが「学習支援システム」も稼働させないと意味がない。武雄市は、C-Learningを導入。
  • 子どもの多い区で、荒川区のようなことができる?

 

Keyword:

デジタル教科書教材協議会(Association of Digital Textbook & Teaching:DiTT) /佐賀県武雄市 /恵安(KEIAN) /C-Learning /東京荒川区

プログラミング教育の実現、安価なシングルボードコンピュータという選択

  • 6〜15歳の子ども対象のプログラミング体験なら、Raspberry PiとScratchで、十分可能。
  • Raspberry Piの設定って担当の先生一人で対応できる?
  • ディスプレイの選択基準は?

 

Keyword:

リバース・イノベーション /Android One /Firefox OS /ローエンドモデル /CANVAS /Raspberry Pi

PART-2 MOOCの普及と反転授業の導入で激変する先生の役割り

MOOC(ムーク)とSPOC(スポック)

  • MOOCの活用より、まずはSPOCの授業導入、実証実験から。
  • CourseraとUdacityなどの営利企業のマネタイズについて。
  • 今のところ、勉強慣れしている人たちのMOCCなので、斡旋サービスは機能しやすい。
  • MOOC講座の日本語字幕作業。
  • なぜ、リクルートはMOOC(UDACITY)を支援する?

 

Keyword:

MOOC(Massive Open Online Course) /SPOC(Small Private Online Course) /Coursera /

edX /Udacity /FutureLearn /UDACITY on Edmaps

コミュニテイベースのオンライン学習環境「COOC(コーク)」

  • 学習者同士がコミュニケーションしながら学べる学習環境は理想。
  • イベントで終わってしまう?
  • 連続講座で可能か?

 

Keyword:

COOC(Community Open Online Courses) /スクー

MOOCの講義を反転授業に導入する(他の学校の講義を授業に採用する)試み

  • 予習のビデオはやはり先生が作成しなければいけない?
  • どのくらいの負担になるのか?
  • 業者に委託する場合にやっておくべき準備。
  • 英語圏の小中学校なら、カーンアカデミーは利用可能。
  • 早稲田大学のように、先生の教材制作を支援する取り組みも必要。
  • 教材制作は、カムタジアスタジオが多い?

 

Keyword:

反転授業(Flipped Classroom) /東京大学大学院情報学環・反転学習社会連携講座(FLIT:Department of Flipped LearnIng Technologies) /gacco(ガッコ) /JMOOC(Japan Massive Open Online Courses) /早稲田大学

教室が講義の場でなくなった場合、先生に対するサポートも重要になってくる

  • 反転授業/反転学習のバリエーションについて。
  • 武雄市の小学校は、小学生全員に貸与したタブレットで予習してもらう。予習教材は業者に委託。
  • 教室での協調授業は、意外と難易度が高い。案内役を苦手とする先生には難しい。
  • 孤軍奮闘はいけない。
  • 本に書かれているような先生同士のオープンなコミュニティは必要。

 

Keyword:

武雄市 /スマイル学習 /山内東小学校 /東京都荒川区 /協調学習 /個別指導

PART-3 子ども向けのスマホがインタラクティブなテキストブックになる

スマートフォンの所有率、高校生は84.5%

  • 学校では管理できないこと。
  • スマートフォンの所有率は確実に増えていく。
  • お父さんの古いiPhone(といってもiPhone 5)などが子どもに渡されるケースも増えている。

 

Keyword:

スマートフォン

小中学生(小学4年生から中学1年生)を対象としたスマートフォン

  • Googleのサービスが一切使えない仕様について。
  • 子ども向けスマートフォンは、Androidだから可能。
  • ファミリーブラウザの需要は高い。
  • Google Play for Educationのような子ども向け、学校向けカスタマイズプラットフォームは必要。

 

Keyword:

子ども向けのスマートフォン /SH-03F /電子書籍GALAPAGOS Jr /ファミリーブラウザ /Google Play for Education

学習用電子辞書を上回るスマートフォンの最先端「辞書」アプリ

  • たしかに最先端技術を導入した学習アプリが、子ども向けのスマートフォンで使えるのは驚き。
  • 手書き文字認識エンジンの辞書アプリなどはほんとに便利だが、手書きで覚えさせる授業がより重要になってくる。

 

Keyword:

常用漢字筆順辞典 /電子辞書

ケータイからスマートフォンに継承されるモバイル・クリエイティブ

  • 現在の「スマホ小説」などは、学生作家の登竜門。Kindleなどの電子出版については関心がない。
  • あくまで共感ベース、販売より創作意欲。
  • Adobeが発表したモバイルアプリで早速、作品をつくり始める学生たち(海外の学校)。

 

Keyword:

ケータイ小説 /魔法のiランド /スマホ小説 /E★エブリスタ /Adobe /モバイルアプリ

反転授業が広まると、スマートフォンはオンライン講義の学習デバイスになる

  • 帰宅して、すぐ机に向かって予習(講義を視聴)するはずがない。
  • 大学生は、ファーストフード店で(自分のスマートフォンを使って)ながら見、授業当日の朝、通学途中で移動しながら。
  • BYODは、選択肢として検討する価値あり。
  • 貸与する場合は、MDM(Mobile Device Management:モバイルデバイス管理)システム必須?

 

Keyword:

BYOD(Bring Your Own Device) /千葉県の袖ヶ浦高校 /佐賀県武雄市

PART-4 電子教科書のUX(ユーザーエクスペリエンス)〜学びへの誘い

SF映画や小説に登場する未来の書籍、教科書はスレートデバイス

  • やはり、学校でもiPad人気はすごい。
  • ただ、高校からはiPadでは使えない。Windows 8 タブレットが標準になりそう。

 

Keyword:

iPad

スキュアモーフィックデザインとフラットデザイン

  • 子ども向けのUIは、どう考えてもスキュアモーフィックデザイン。
  • なぜ、AppleもGoogle、Microsoftもフラットデザイン?
  • コンビニに導入されたコーヒーメーカーのようにならない?
  • フラットデザインのUIだとわかりにくいので、先生がアイコンに説明を追加したプリントを授業で配布するなど。

 

Keyword:

スキュアモーフィックデザイン /フラットデザイン /iOSヒューマンインターフェイスガイドライン /マテリアルデザイン

余計な装飾を省き、コンテンツに没頭させるフラットデザインの電子教科書

  • タブレットでは(画面を有効に使う必要があるので)ツールバーなどを隠すなど、コンテンツに集中させるUIは良い。
  • iBooks Authorのようなオーサリングツールがないと教材制作は難易度高い。
  • どんなに有効な技術でも、作成できる先生が増えない。
  • 電子教科書でページを行ったり来たりするのが大変。「ページをめくる」というメタファから離れてほしい。
  • 最低限、本で紹介しているようなサムネイルビューは必須。
  • ただ、サムネイルビューがスムーズに操作できないと逆効果。かなり、イライラする。
  • サムネイルビューで、ページを探す際、スクロールし終わるあたりで、減速してほしい。
  • 電子教科書については、大規模なユーザーテストを実行してほしい。

 

Keyword:

iTunes U /iBookstore /iBooks Author /Push Pop Press /iBooks /サムネイルビュー /ブックマークサムネイル /ツールチップ

デザインの力で子どもたちにワクワクするような学びの体験を

  • 電子教科書のハードウェアの選択肢は、AndroidかiOSのタブレット。高校からは、Windowsのタブレット。
  • ドナルド・アーサー・ノーマンの「エモーショナル・デザイン─微笑を誘うモノたちのために」と「複雑さと共に暮らす─デザインの挑戦」は読んでおくべき。
  • UXデザインについては、プロダクトデザイナーの方々を招聘して勉強会を。
  • 一度、AppleやGoogle、MicrosoftのUXガイドラインを読みながら意見交換会をしませんか?
  • タブレットだけでは意味がないので、学習管理システム(LMS)の役割なども理解しておく必要がある。
  • 1つの学習ユニットを10分にするのは簡単なことではない。インストラクショナルデザインの領域。
  • ビデオ視聴は退屈なもの。本の中で強調している「体験」のデザインは取り組むべき課題。

 

Keyword:

体験 /社会性 /関係性 /ドナルド・アーサー・ノーマン /インストラクショナルデザイン /UXデザイン /モダンデザイン /ポートレイトモード /ランドスケープモード /カーンアカデミー /1ユニット10分

PART-5 すべての子どもたちが等しく利用できる電子教科書の設計思想

すべての人のウェブ(Web for All)、どこでもウェブ(Web on Everything)

  • マシンリーダブルなドキュメント(HTML)は自動化できないの?
  • WordでアクセシブルなPDF(タグ付きPDF)を作るような作業はどうしても必要。

 

Keyword:

Web for All, Web on Everything /マシンリーダブル

記事を含む「雑誌」のページを画像で表現してよいのだろうか?

  • 雑誌の場合、今のところPDFがベスト?
  • PDFは重たい、画像は品質に問題がある(ねむい)。
  • 高品質にするとデータサイズが大きくなるが、どの程度まで許容できるか。
  • アプリの雑誌は使いづらいものが多々ある。スマートデバイス向けKindle並みのUIにしてほしい。
  • 電子教科書も雑誌と同様。

 

Keyword:

EPUB 3 /固定レイアウト(Fixed-Layout) /アクセシビリティ

アクセシブルな電子教科書を設計するためのベストプラクティス

  • AmazonやGoogleが採用している「紙面そのままの表示」と「テキスト表示」を切り替えられる方式は良い。
  • この方式以外のアイデアが出てこない。

 

Keyword:

Google Play Newsstand /固定レイアウトとテキスト表示の切り替え

Amazonのデジタル教科書はPDFベースの電子書籍フォーマット

  • 再現性が高く、テキスト情報も保持されているPDFは選択肢の一つとして有効だが、著作権保護上、ビューアーは専用になる?
  • タブレットやPC使用が前提になってしまうのはやむを得ない?

 

Keyword:

Kindle Textbook

Apple、NFBとの合意から6年「アクセシブルではないアプリを認可してはいけない」

  • NFBのような政治的影響力を持つ団体やADAがある米国では、Appleのようなアクセシビリティ対策は逃れられない。
  • Appleのアクセシビリティ対応は、2008年から(同年の合意から改善作業を開始)。
  • 莫大な開発費と人材、時間をかけないと、なかなか実現しない。
  • アクセシビリティ機能をメジャーにすることが重要。
  • アクセシブルではない電子教科書を導入して、差別訴訟を起こされる米国だからこそ、企業も本気に。
  • 次は、アプリの開発者に対して(Appleを通して)アクセシビリティ配慮を要求。これは、どの国にも影響する。

 

Keyword:

Apple /NFB(National Federation of the Blind:全米視覚障害者協会) /ADA(American Disability Act:米国障害者法) /ACB(American Council of the Blind:米国視覚障害者委員会)

これから子どもたちが持つスマートフォンはアクセシブルな情報端末

  • iOSのアクセシビリティ機能などは、一朝一夕では実現しない。
  • ボランティア活動だけでは困難。企業が開発費を投入するため、アクセシビリティ機能をメジャーにするには?

 

Keyword:

Google Accessibility /Kindle Accessibility /Apple iOS アクセシビリティ

EPUBとDAISYがこれまで培ってきた技術を「電子教科書」に応用する

  • DAISYの取り組みを伝えるメディアが必要。
  • やはり、普及はiBooks Authorのような無料のオーサリングツール次第では。
  • InDesignなどのメジャーツールのアドオンは可能?
  • EPUB 3 + JavaScriptで作成する場合、どんなことに注意しなければいけない?
  • ウェブブラウザー上で稼働するEPUBビューアになってしまう?
  • オープンソースのLMS(学習管理システム)は、情報の先生でも敷居が高い。難しすぎる。
  • 業者に、設置やメンテナンスを委託したときの費用は?

 

Keyword:

EPUB Media Overlays /DAISY /EDUPUB

オープンな技術を組み合わせながら、調整可能、付加可能なデザインを目指す

  • 日進月歩の分野なので、企業の独自技術は不安。
  • ただ、企業の協力なしで進められるものではない。例えば、Microsoftと提携して、iPadを採用する話にはならない。
  • やはり、ウェブの理念に立ち返ること。
  • ハードウェアやOSに依存しないコンテンツ(教材)の作り方を考えていく必要がある。十分可能なこと。
  • まずは、プロトタイプをつくって、ウェブのコミュニティで使ってもらうことから。
  • フィードバックなしでは品質を高めていけない。
  • インストラクショナルデザイナーは、UXデザイナーと一緒にプロジェクトを進めるべき。
  • 職域を超えた意見交換も必要。

 

Keyword:

調整可能なデザイン /付加可能なデザイン

Podcastのエピソード一覧

  • iPadのような高級機は採用しにくい〜武雄市のプログラミング教育(山内西小学校)では恵安のAndroidタブレットM716SとDeNAが開発するコードブロックベースのプログラミング環境で実施
  • すべての学校で導入できる「特定の環境・デバイス・技術」に依存しない電子教科書のUX
  • ビッグサイズ・スマートフォンの普及で変わる学びのスタイル〜これからは1ユニット「10分」以内でオンラインコースを構造化する
  • イラストや図が多い教科書の電子化はプリントレプリカか、シンプルリフローでも表示できるハイブリッドか〜制作の効率化とリーダビリティの狭間で
  • カーンアカデミー+ニコニコ動画のようなコミュニティベースのオープンな「学び」の場は構築可能か〜COOCs(Community Open Online Courses)
  • AppleとGoogleの教育プラットフォーム/edXとGoogleによるオープンソースの教育システム「Open edX」、Open edXベースのホスティング「mooc.org」
  • EPUB 3/.ibooks の電子教科書(教材)とMoodleを連携、Facebookで認証・登録、Mozilla Open Badgesで修了バッジを発行する〜オープンソースやウェブサービスの組み合わせで構築する事例
  • O’Reilly MediaもAmazonもPDFでしか提供していない技術書〜単純にリニアライズできない複雑なレイアウト構成の「電子教科書」に適したフォーマットは?
  • アクセシビリティと同時解決〜文字が主体の本を画像で表現する電子書籍はいつまで作られるのか

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