Creative Edge School Books

やさしいウェブ

みんなのウェブ どこでもウェブ

CREATIVE EDGE SCHOOL KIDS BOOKS 01

電子書籍のブックカバーのスクリーンショット

授業で活用するためのガイダンス

「やさしいウェブ」を学校の授業や教育イベントなどで活用していただくためのガイダンスです。

本書は、6つのテーマで構成されており、ウェブの理念を学ぶための教材になっています。パソコンやタブレットを使う授業にはなりませんので、子どもたちとの討論を中心に進められるように各テーマのポイントをまとめています。

1. 世界がつながる、人がつながる、希望に満ちあふれる

[口演]コンピューター

小学校の高学年であれば、コンピューターとは何か?といった詳しい説明はいらないと思います。ここでは、ゲーム機やケータイ、スマートフォンなども「コンピューターの仲間」であることを教えてください。質問を投げかけてから、説明するとよいかもしれません。

 

先生

「皆さんの家にも、コンピューターがあります。パソコンだけではありません。何があるかわかりますか?」

 

ゲーム機は最もわかりやすい例ですが、その他、全自動洗濯機やエアコン、炊飯器などの家電にもコンピューターが入っていることを補足してください。

[口演]インターネット

インターネットについては、言葉を知っていても、具体的にどういうものかは理解していないと思います。「やさしいウェブ」では、世界中のコンピューターがつながっているイメージをイラストで表現しています。

 

イラストでは「線」でつながっていますが、スマートフォンや無線LANに接続しているタブレットを例にして「電波」でもつながっていることを説明します。

[討論]世界中のコンピューターがつながる

子どもたちとの討論です。

世界中のコンピューターがつながり、世界が身近になったことを説明し、具体的な例を示しておきます。

例えば、「太郎くんがYouTubeに投稿したおもちゃの動画を、アメリカに住むおもちゃ好きの少年が見て「Cool!(かっこいい!)」というコメントをくれた」など、イメージしやすい内容にします。

 

問いかけ(1):

インターネットで「何を」「どんな人たちに」紹介したいですか?

 

問いかけ(2):

自分が投稿した写真や動画に対して「good!(いいね)」というコメントがつきました。皆さんはどう反応しますか?

コメントを返す?

 

問いかけ(3):

自分が投稿した写真や動画に対して「面白くない」「つまらん!」というコメントがつきました。皆さんはどう反応しますか?

無視する? コメントを返す?

 

ここでは、子どもたちに「世界がつながっている」ことを意識してもらうために、自分だったら、どうするか考えさせます。

褒めてくれる人もいれば、悪口をいう人もいる、いろいろな人に見られる可能性があることを強調し、「つながる」ことの良い面、悪い面を説明します。

2. 身のまわりのあらゆるモノがつながっていく

[口演]ウェブ(ワールドワイドウェブ)

ここから「ウェブ(ワールドワイドウェブ)」という用語を使います。

インターネットの「つながる仕組みの一つ」くらいの説明でよいと思います。インターネットとウェブを同義語として使っている本、記事もありますが、ここでは、分けて説明してください。

 

一例として、パソコンとソフトを紹介します。

よく「パソコンで描いた」「パソコンで動画を見た」と言いますが、実際はパソコンのアプリケーションソフトのことです。「お描きソフトで描いた」「YouTubeで動画を見た」となります。

 

ウェブをインターネットの「つながる仕組みの一つ」と説明しても、イメージしにくいですが、Word(ワード)はパソコンで使える「ソフトの一つ」だと、理解できると思います。

 

「やさしいウェブ」でも解説していますが、ウェブは「クモの巣」のことで、地球全体を覆っているイラストなどで説明しておくとよいでしょう。

3. ページに書かれていることを機械にそっと教えてあげる

[口演]ウェブページとウェブブラウザー

ウェブ(ワールドワイドウェブ)については、「地球全体を覆うクモの巣」というイメージで伝わっていると思いますので、ここではウェブページとウェブブラウザーについて説明します。

 

学校のサイトを見せて、表示されているページのことを「ウェブページ」、ページを表示するためのソフトが「ウェブブラウザー」であることを教えてください。

サイト(ウェブサイト)を「ホームページ」と呼ぶことが多いと思いますが、ここでは「ウェブ」で利用するソフトなので「ウェブブラウザー」、そこに表示されるページなので「ウェブページ」で統一します。

 

ただし、多くの本が「ホームページ」という用語を使っていますので、ウェブページと同じ意味だということを伝えます。本当は同じ意味ではありませんが、子どもたちには「どちらでもよい」と説明しておきます(そう説明しないと混乱します)。

[討論]本や新聞、雑誌との違い

子どもたちとの討論です。

「ページ」といえば、本や新聞、雑誌などの紙媒体で使われる言葉ですが、ウェブページとの違いは何か、子どもたちに聞いてください。

ここは、「やさしいウェブ」のタカアキ先生の問いかけをそのまま使ってください。

[口演]機械に教えること

ここは、少々難しい内容になります。

紙のページは、人間が「目で見て」情報を得るものですが、ウェブページの場合は、人間だけではなく、機械(コンピュータープログラム)にも情報を伝えている、ということを理解してもらう必要があります。

 

機械に情報を伝えないと、知りたい情報が見つけづらくなる等、不便になりますよ、と説明します。

その一例として「やさしいウェブ」で書かれているとおり、写真やイラストなどの画像は、機械が理解できないので、説明文をウェブページの中に書かなくてはいけないことを話してください。

 

HTMLなどの技術は出さず、「機械がわからないことは、ウェブページを作る人たちが教えています」といった大まかなものでかまいません。

 

なぜ、このテーマが重要かというと、機械にちゃんと情報を伝えておかないと、例えば「視覚障がい者の皆さんが利用している音声読み上げなどの仕組みが、ページの内容を正しく解釈しない」場合などがあるからです。

4. スマホで調べる、スマホで聞く、スマホでつくる

[口演]スマートフォン

スマートフォンについては、親が使っていたり、漫画やアニメなどに登場しますので、詳しい説明はいらないと思います。

「やさしいウェブ」の紙芝居「スマホでまいごネコのミーちゃんを探そう!」を使って、スマートフォンがどのような場面で役立つのか、一例を見せておきます。

 

スマートフォンは、子どもたちにとって、常時に身につけるデバイスになりますので、ウェブを活用するための生活の道具として紹介します。

5. 「みんなのために」の「みんな」ってどういう人たちですか?

[口演・討論]病気や怪我などで一時的に障がいを持つ

ウェブ(ワールドワイドウェブ)は、全世界規模のネットワークで動いている仕組みなので、「あらゆる人が等しく、どんな環境からも利用できる」という理念がとても重要になってきます。

 

ただ、このウェブの理念を子どもたちに理解させるのは、なかなか大変です。

「やさしいウェブ」では、「階段の手すりは誰のため?」といった課題で、高齢者や障がい者だけではなく、病気や怪我などで一時的に障がいを持った人たちが、どのように階段を上り下りするのか想像させています。

 

自分だったら、どうする?といった問いかけをして、子どもたちと討論してください。次の「思いやり」につなげていきます。

[討論]思いやり

子どもたちとの討論です。

「3. ページに書かれていることを機械にそっと教えてあげる」の「機械に教えること」をもう一度、説明します。

 

機械(コンピュータープログラム)にも正しい情報を伝えておかないと、例えば「視覚障がい者の皆さんが利用している音声読み上げなどの仕組みが、ページの内容を正しく解釈しない」、「自分が知りたい情報も、検索でなかなか出てこない」など、ウェブの機能が十分発揮されないことを強調してください。

 

思いやりの気持ちが、結果的に自分に返ってくることを理解させます。

これは、「病気や怪我などで一時的に障がいを持つ」の討論からつなげることで、子どもたちに理解してもらうことができます。

 

HTMLなどの技術の話は出さなくてもかまいません。

「風邪ひいたとき、苦しかったよね」「階段上るのも大変だったよね」といった、体験を思い起こさせ、高齢者や障がい者「だけの」特別な対応ではないことを知ってもらえば、十分です。

6. 人々を勇気づけるウェブ

[口演・討論]身近な問題について考える

「やさしいウェブ」の内容をそのまま使ってください。

「自分だったら、こうする」という前向きな気持ちになれるように、課題を設定します。身近なテーマとして、「商店街の活性化」のためにアイデアについて、子どもたちと討論します。

[討論]自分でもできる

「身近な問題について考える」からつなげていきます。

「4. スマホで調べる、スマホで聞く、スマホでつくる」で、スマートフォンを使って、迷子になった猫を探す紙芝居を見ましたが、「自分だったら、スマホを使って、ウェブを使って、こうする」と思わせることが重要になります。

 

「自分でもできる」という気持ちになれば、具体的な意見が出てくるはずです。

モノをつくる授業ではありませんので「体験」から得ることはできませんが、身近な問題をテーマにすることで、イマジネーションが働きます。

 

明確な答えはありませんので、さまざまな考え方を許容し、子供たちから意見を引き出すことで、授業の目的を達成することができると思います。

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詳細情報

本書は、今まであまりスポットが当たってこなかった電子教科書のデザインやアクセシビリティ、子ども向けのスマートフォンの普及によって生じる教育現場への影響などについて取り上げています。教育関係者のみならず、ウェブと教育で新しいプロジェクトを起こしたいと考えているデザイナーの方々にも読んでいただきたいと思っています。

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