THINK ZERO MAGAZINE

Creative Edge School Books


一人出版社はなぜリスキーシフトを選択したのか(2015年11月15日)

今日は、11月の折り返し地点「15日」ということで、後半戦の15日間を考えなくてはいけません。長期プロジェクトの失敗は、一人出版社の「死」ですから、ここで舵取りを間違うと取り返しのつかないことになるのです。「専業」の一人出版社にとって、一番危険な仕事のやり方は「ローリスク・ローリターン」です。「コンテンツの価格を下げて、多くの人に訴求するが、期待したほど売れず、常にギリギリの状態が続く」が、最も最悪なパターン。

副業(サイドビジネス)であれば、ローリスク・ローリターンは本業との兼ね合いで、都合の良いビジネスになりますが、「一人」で「専業」の場合、新しい価値を生み出す余力がなく、ライトウェイトなコンテンツを頻繁に出し続けなくてはならない状況は、力尽きるまで走り続けるデスロード。



一人出版社は「ハイリスク・ハイリターン」のプロジェクトを選択

海外のフリーランス向けマガジンの特集で毎回出てくるのは、「複数の収入の柱を作れ」なのですが、そのトップ3が「スクールで教えろ(講師になれ)」、「小さな世界でオンリーワンになって講演で稼げるようになれ」、「メインは法人顧客にしろ」。日本でこれが当てはまるかどうかわかりませんが、私は、10年以上、まさにこの3つをやってきましたが、「複数の仕事を続けていたら、新しいビジネスには挑戦できないな」と思い、すべての仕事を止めて「専業」を決断したという経緯があります。

さすがに、自らすべての収入を絶ったのは「やり過ぎ」で、案の定、危機的状況に陥りましたので、その後、少しずつ緩和していきましたが、スタートアップ時に、全仕事を辞めたのは今でも「正解」だと思っていて、現在の一人出版社の基盤は「専業」だからこそ実現できたと自己評価しています。


ちなみに、フリーランス向けマガジンの「複数の収入の柱を作れ」トップ3に、「小さな世界でオンリーワンになって、書籍を書け」が数年前まで入っていたのですが、無くなりました。書籍が、収入の柱としては弱くなったのが理由です。日本だと「紙の書籍」ならまだ大丈夫かな、と思いますが。


私の10年強の経験から言えば、「スクールで教えろ(講師になれ)」が最も安定していて、フリーランスの方々にとっては人脈形成にもつながっていくので、やる意味があると感じます。特に、他の講座の先生たちと積極的に交流することをお奨めしたいですね(飲み会には必ず参加するとか)。特別講義の機会を得たり、書籍の執筆依頼がまわってきたり、さまざまなチャンスに恵まれる可能性が高くなりますので。
孤軍奮闘(孤立したまま)で終始するなら、学校で教えていても「時間が取られるだけ」であまりメリットはないと思います。


ただ、40歳超えたあたりから、学校で「専任」か、もっと収入を得られる仕事の基盤づくりに入るか、という苦渋の決断が待っている、と言われていますので、フリーランスを続ける限り、どこかで「一生続けられる仕事」を実現させないといけませんね。私は、一人出版社のパンフレットの冒頭に「一生続けるために」と記しています。



投稿日:2015年11月15日(日)




今日の一言:2015年11月15日(日)

晴れ、朝6時の気温14.1度(東京)。
まだ曇ってますが、お昼前から晴れるようです。15日になりました、11月の折り返し地点。「11月の前半やってきたこと」を振り返る日です。今日から始まる後半戦の「15日間」を考えます。長期プロジェクトをスタートするときに、開発したツール(通称バック・トゥ・ザ・フューチャー)を使っています。5年戻って、5年先の未来を見て、現在に戻ってくるというタイムライン思考法をベースにしたやり方。9月24日に配信したPodcast(「2015年の残り3ヵ月を考えるためのツール、通称「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を公開」/iTunes Link)で詳しくお話しましたが、実はその後、さらに改良しています。
本屋さんに行くと「手帳で人生が変わった」みたいな本がありますが、何となく伝えたいことがわかるんです。頭の中だけで情報を管理することの問題点は、全体像がぼけていくことですから。ただ、A3サイズの大きさは必要なので、手帳だと小さすぎて使えないのですが。



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