THINK ZERO MAGAZINE

Creative Edge School Books


ルノアールやベローチェでスクリーンキャストを作る方法(2015年11月17日)

パソコンを使用できる時間がさらに激減していて、ウェブキャストにも影響が出始めてきました。一人出版社の仕事も、今はモバイルワークが中心。バッテリーを節約するため、移動中の作業以外はスマートフォンも電源オフにしています。取材活動をちょっと甘くみていたかな、と反省中。ただ、取材から得られる情報は想像を遥かに超えていて、毎日、驚きと感動に満ちています。はやく、コンテンツに反映したいですね。


以前、出張続きでウェブキャストを実施できないときがあって、「カフェなどで、作成できないかな」と模索していたことがありました。その頃、つくったスクリーンキャストは、YouTubeで公開しています。Edge Animateというツールを学ぶためのウェブキャストですが、音声合成を使っていますので、講義のテキストファイルがあれば(音声収録する必要がないため)カフェでも、マクドナルドでも、図書館でも、どこでも作成できました。


ウェブキャストのアーカイブは、Macなら「ScreenFlow」、Windowsは「Camtasia Studio(カムタジアスタジオ)」です。現在は、(竹谷隆之さんから機材を提供して頂いたので)MacBook ProとScreenFlowで作成しています。カフェで作成したスクリーンキャストには、字幕が付いていますが(YouTubeの「字幕」をONにすると表示されます)、作り方はシンプル、まずScreenFlowのクローズドキャプション機能で字幕を追加して、SRT形式のファイルを書き出し、YouTubeにアップロードした動画にインポートするだけです。ScreenFlowの字幕追加が手間ですが、難易度が高い作業ではありません。


ScreenFlowは、「Mac OS X 10.10 Yosemite」であれば、USB接続で、iOS 8以上のiPhoneやiPadの画面も撮ることができます(※ライトニングコネクタのデバイスであることが条件)。デスクトップの操作と同時に撮ると、それぞれ独立したタイムラインになりますので、収録後に、iPhoneのスクリーンを移動したり、サイズを変更することも可能です。


ScreenFlowの編集画面。iPhoneのスクリーンも同時にキャプチャしている。

音声合成は、商用利用が可能な「AITalk 声の職人2 for EDIUS」を使っていました。映像編集ソフトEDIUSのプラグインになっていて、この映像ソフトで使用する限り、業務利用、商用利用が可能になります。声の職人2とEDIUSで、5万円弱ですが、これ以外の音声合成だと、ライセンス料だけで数倍の金額になりますので、何の制約もなく、自由に商用利用できて、この価格というのはかなりお買い得ではないかと思っています。


ただ、内容によってはある程度の「教育」期間が必要になります。音声合成のナレーションを聴いていただくとわかりますが、専門用語も違和感なく話していると思います。最初はおかしな読み方が多かったのですが、何本もスクリーンキャストを作成して、専門用語を学習(辞書登録)させましたので、5、6本目くらいから、完璧な喋りになってきました。空き時間を使って、ベローチェとか、ルノアールで、スクリーンキャストを作っていた日々を思い出します。

一人出版社を始める前は、Mac(Fusion)上のWindowsで使っていましたが、今はインストールできず、音声合成を利用できないのですが。


2013年に、技術評論社から「Adobe Edge Animateスタートガイド」という書籍を出版したのですが、本に記載されているIDで、スクリーンキャストが視聴できるようになっています(つまり映像でも学べる本なのです)。このスクリーンキャストは、全て「音声合成」で作られています。



投稿日:2015年11月17日(火)




今日の一言:2015年11月17日(火)

晴れのち曇り、朝6時の気温16.0度(東京)。
朝から気温高め、昼間は23度まで上昇するらしい。後半戦の3日目。シンクゼロマガジンの作業を再開。といっても、パソコン使える時間が限られているので、スマートフォンが主力機。マガジンの作業で、パソコン使えないのは厳しい。
昨夜ツイートした「多摩市立愛和小学校の”Tickleでドローンを飛ばす”という授業」、あらためて読み直したのですが、シミュレーションではなく、ほんとに教室内で飛ばしたのですね(事故がないように児童はゴーグル着用)。Tickleは、ScratchベースのiPadアプリでスマート電球やドローンを制御できる子ども向け開発環境で、昨年の夏、Kickstarterに登場して話題になりました。この授業は4年生で、5年生になるとMinecraftEdu(マインクラフトエデュ)、6年生は「LEGO MindStorms EV3(レゴマインドストーム)」という感じで難易度が高くなる(こちらの記事に詳しく紹介されています)。愛和小学校すごいなぁ、と思ったら、今年の春、卒業生に「iPadの卒業証書」を贈って、テレビでも報道されていた小学校でした。



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