THINK ZERO MAGAZINE

Creative Edge School Books


解説本の寿命が短くて電子書籍でも出せないのでオンライン講座に注力(2015年11月21日)

「デザイナーのためのデザイニング・イン・ザ・ブラウザ」シリーズのDreamweaver実践編、やっと作業再開。実際は、作業再開ではなく、計画どおりに進んでいるのですが、「次の作業は6日後」「その次の作業は16日後」みたいな感じで全体スケジュールが組まれているので、「作業再開」と言った方がわかりやすい。一人しかいませんので、「人海戦術」のような力技は駆使できません。まぁ、コンテンツの品質を完全にコントロールできることが利点とも言えますので、「一人出版社のデメリット」とは考えていないのですが。

今日は、Dreamweaverのウェブキャストを試行するための準備。「Dreamweaver 基礎編」をリリースしたのが、2月28日ですから、8カ月以上経っています。この本は、BootstrapをDreamweaverで利用するためのワークフローを提案しつつ、実際に仕事に役立てられるように体系化したものですが、電子書籍リリース後に、DreamweaverがアップデートしてBootstrapを統合したんです。海外のMLで、BootstrapとDreamweaverの話題が増えてきて、盛り上がっているなと感じていたので、そのトレンドを電子書籍に反映したのですが、Adobeさん(Dreamweaverの開発チーム)もしっかりと状況を把握していたのですね。


Dreamweaver CC 2015の編集画面

さぁ、困った、カリキュラム作り直しだ、と大慌て。2月に出した電子書籍は、DreamweaverでBootstrapを活用することが「売り」だったわけですから、BootstrapをネイティヴサポートしたDreamweaverが登場して、カリキュラム破綻です。Photoshopもずいぶん変わりましたので、どう教育設計を組み立て直すかで、時間がかかってしまいました。


現在、電子書籍ではなく、ウェブキャストベースで進めているのは、次のアップデートが気になってしかたないからです。改訂作業は、紙も電子もまったく同じ労力ですから、とても時間がかかるのです。リリースした途端、製品がアップデートする可能性が高いと、怖くて出せません。著者の立場なら、それでも出したいのですが、一人出版社では「著者であり」「編集者であり」「営業でもある」ので、リスキーなら「待て!」となります。


ただ、シリーズでアナウンスしているコンテンツですから、読者優先で考えないといけない。制作費は電子書籍よりかかってしまいますが、迅速かつ臨機応変に対応できるオンライン講座で対応しようと決断、その準備に入りました。
Museもやっていますので、Adobeのウェブ製品を2つ同時に検証することになりましたが、やっぱり、DreamweaverとMuseはぜんぜん開発思想が違うなと。でも、ユーザーから見ると、両製品が近づいているように見えてしまう。Museにコードエディターが搭載されない限り、カニバリの心配はないと思いますが、ウェブデザイナーにとっても無視できないツールになることは間違いないですね。



投稿日:2015年11月21日(土)




今日の一言:2015年11月21日(土)

晴れ、朝6時の気温11.1度(東京)。
2015年の平日は、あと「23日(+土日祝の13日)」。パソコンが使えないことで、止むを得ずスマホシフトとなり、一人出版社の全仕事の65%以上をスマートフォン一台でこなす日々。問題は、バッテリー消費と通信制限なので、使用していないときは電源OFF、SNSやアプリ利用などは最小限に止めるようにしています。食事はほぼマクドナルドなどのファーストフード(※充電のためです)。
パソコン代わりのスマートフォンですから、想像以上にヘビーな使い方をしています。実は、マイクロブロギングのニュース投稿もかなり工夫しているのです。基本的に「ほぼネット難民」のような状態ですが、SNSなどは1日1回「まとめ見」、サイボウズや仕事関連のグループだけは、じっくり確認します。今は、すべてのサービスが使いやすい専用アプリになっているので、それほど不便さを感じません。右手と一体化しつつあるスマートフォンは、ウェアラブル以上のウェアラブルという感じになってきました。
「このまま脱パソコン」という流れは避けたいのですが、スマートフォン作業がメインの一人出版社、どうなるのでしょう?



アーカイブ一覧に戻る »



ホームに戻る »