THINK ZERO MAGAZINE

Creative Edge School Books


これからは「解説本で学ぶ」から「ウェブキャストで学ぶ」へ(2015年11月22日)

先週の火曜日、「ルノアールやベローチェでスクリーンキャストを作る方法」という記事を書きましたが、スクリーンキャスト作成で使用しているツールは、Mac用の「ScreenFlow」です。Windowsのときは、「Camtasia Studio(カムタジアスタジオ)」を使っていました。今日は、「デザイナーのためのデザイニング・イン・ザ・ブラウザ」シリーズのDreamweaver実践編をスクリーンキャスト化するためのテストをします。最初のプロトタイプがこちらのスクリーンキャスト(※MP4ファイルのリンクです)。


一人出版社のウェブキャストは、「エクストリームズーム」という技法を駆使していて、スマートフォンの小さな画面でも学べるようになっています。エクストリームズームというのは「極端な」拡大画面のことで、最大で400%までズームしますので、小さな文字でも読むことができます。この技法は「後処理」なので、収録後にScreenFlowを使って、設定していきます。2013年から、かなりの本数をこの技法で作成してきましたので、直感的にこなせるようになりました。このシーンは「240%」、次のシーンは「350%」でいこう、という感じです。プロトタイプ(MP4ファイル)をご覧になっていただければ、どのような効果があるのか、わかると思います。


ScreenFlowの編集画面


昨日、書いたとおり、解説本の寿命がどんどん短くなっていて、アプリケーションソフトもウェブサービスも、書店で売っている大半の本はすでに古いため「けっきょく新しい機能はネットで調べる」ことになってしまいます。海外のMLなどを見ていて感じるのは、「解説本で学習」からLynda.comなどの「映像で学習」する人が確実に増えているということです。学習ビデオは視聴するのが面倒で嫌う人も多かったのですが、「本が古い、すぐに出版されない」のですから、当然状況は変わっていくでしょう。あとは個々の「慣れ」の問題ですから、意外とはやく浸透していくのでは。


アプリケーションソフトの解説本などは、パソコンを操作しながら「使う」本なので、わかりやすさだけでなく、鮮度も重要で、使っているソフトの方が新しいバージョンだと、読者が自ら補完していかないといけないので、けっこうイライラするものなのです。Lynda.comなどの講座系は、アップデートも速いので、メジャーなツールなら、それほど待たされません。USがダントツに速いのですが、アプリケーションの操作であれば、言語はそれほど障害にはなりませんので。


ただ、長い映像はダメかなぁ。これは、過去のベータテストでも明らかになっているのですが、20分、30分の講座ビデオは「長い」と感じる人が多い。10分程度に切って、構成していくのが良さそうです。


※この結果は仕事をしながら学ぶ人の意見が反映されたもので、時間が豊富にあってじっくり学びたい人は、真逆の意見です(細切れの学習ビデオでは集中できない)。両方あればどちらのニーズも満たせます。


投稿日:2015年11月22日(日)




今日の一言:2015年11月22日(日)

曇り、朝6時の気温12.8度(東京)。
「デザイナーのためのデザイニング・イン・ザ・ブラウザ」シリーズの続編が遅れているため、昨日から作業を再開。DreamweaverとPhotoshopの実践編になりますが、2015バージョンになってかなり変わったので、カリキュラムから課題、サンプル全て作り直し。Bootstrapを統合したDreamweaverは、ずいぶん作業が楽になりました。最初にリリースした電子書籍の内容なら、半分の時間で作成できます。ただ、コツはありますね。
このシリーズは、ライブビューを使ったウェブページ制作なので、HTMLやCSSは一切記述しません。ウェブの知識、HTMLやCSSのスキルは必須ですが、コードを書く作業はありません。多分、2015バージョンになって、Bootstrapベースのページ制作なら、コーディングするより速いのではないかと思います。もちろん、案件やワークフローにあわせて使い分けるのが良いと思いますが。ウェブキャストの短いダイジェスト版(MP4ファイル)です。



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