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わが愛しのFriendFeed(2015年11月24日)

インターネットを使い始めてから、最も熱心に活用したウェブサービスは「FriendFeed」だったと思います。愛着もありますね。FriendFeedは、Googleを退社した人たちが2007年10月に立ち上げたフィードアグリゲーションサービスで、ブロガーのロバート・スコーブルさんなどが積極的に使っていたので、海外の情報収集用のサービスとして試していたら、使い心地の良さに魅かれ、ハマってしまいました。


2008年末から、自分のあらゆる情報発信をFriendFeedにまとめて、名刺には(ブログやサイトではなく)FriendFeedのURLを刷っていたくらい、まさに私の「ホーム」でした。一人出版社を始めてからは、情報発信量が激減してしまいましたが、当時は、現在の5倍くらいのウェブサービスを使っていましたので、FriendFeedにはすごい量の情報が蓄積されていました。
実は、一部の情報は自分のサーバにもアーカイブしています。キリがないので途中で止めましたが。タイムラインはこんな感じです。6つのブログ、YouTube、Frickr、Twitterなどから次々と情報が送られてくる仕組み。



熱心に活用していたFriendFeedのタイムライン(自分のサーバに置かれているアーカイブより)


転機になったのは、FacebookがFriendFeedを2009年の夏に買収し、翌年、FriendFeedライクなタイムラインに仕様を変更してから。FriendFeedの人たちは、Facebookの社員になり、FacebookがFriendFeedの技術を取り入れたことで、完全移行を決めました。2010年頃は、FriendFeedに注いでいた熱量をFacebookで発散するようになり、長文記事もブログではなく、Facebookのノートに書いていました。新技術の情報、最新サービスのレビュー、プライベートなことも、とにかく、ありとあらゆる情報をFacebookに投稿していたと思います。


ただ、2013年に、Facebookがアルゴリズムを変更し、タイムライン(現在のフィード)を制御するようになってしまい、大量投稿しづらくなったのです。案の定、フォローしていたキーパーソンの方々も、Facebookではイベントやパーティー、自分の子どもの写真などの投稿が主となり、マニアックかつ(自分にとって)有益なテック情報はほとんど流通しなくなりました。グループにも多数参加してみたのですが、だめでした。情報発信・情報収集は諦め、現在はリアルの延長線上のコミュニケーションツールとして使っています。Facebookは無いと困るサービスですが、ビジネスではすでに活用していません。
※一人出版社がうまくいって広告費が使えるようになったら、Facebookのビジネス利用はすごい魅力なんですが。


Twitterの方は、よりアグレッシブな場と化し、初期の「2ちゃんねる」のような自由さと言葉の暴力が横行する世界になりましたが、検索しても出てこないようなマニアックな情報も豊富で、最高の情報源です。私の知人の多くは、Facebookでは紳士ですが、Twitterだと挑発的な投稿ばかり。気になってわざわざタイムラインを遡って見てみたり(なんだこのネガティブな投稿!って思うと気になりますよね)。


LINEなども含めSNSは、好き嫌いで明確に分かれると思いますが、家庭や会社での振る舞いがFacebook、飲み屋で大暴れがTwitterという人も少なくない感じですね。Twitterの健全化は、終わりの始まりになりそうで心配です。



投稿日:2015年11月24日(火)




今日の一言:2015年11月24日(火)

曇りのち雨、朝6時の気温11.8度(東京)。
2015年の平日は、あと「22日(+土日祝の11日)」。来週の火曜日は12月1日、あと1週間です。現在、長期プロジェクトの90%は取材活動ということで、ハードウェア(スマートフォン)のバッテリーと、人間(自分)の体力をいかに長持ちさせるか、がとても重要になってきました。
毎日必ず一つは新たな苦難がやってきて、(もう外は寒いのに)汗をかきながら必死になって、知恵を絞り、解決方法を見つけ出していくというサバイバル。毎日、毎日、難解な問題が次々と発生しますね、本当に不思議なくらい。これが1年前なら、あっという間に心が折れて、寝込んで撤退でしょうが、強くなりました。都会にいて、未開の地を探検するような体験ができるとは思いませんでしたが、まだ世の中にないビジネスに挑戦するというのは、こういうことなのでしょう。夢をあきらめない代償でもあります。来年は、この奇想天外な状況を笑って話せるように、是が非でも乗り越えたいものです。



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