THINK ZERO MAGAZINE

Creative Edge School Books


2016年のフリーダムパブリッシング(2015年12月8日)

旧・一人出版社から、新生・一人出版社への完全以降するためのプランをつくり始める。毎日、状況が変わるので、つくるのはフレームだけ。新生・一人出版社は、2つの長期プロジェクトと、そのサブコンテンツ群、そして読者向けのウェブマガジン、上位目標であるオープンエデュケーションが仕事になります。出版社と本屋さん、学校が一緒になったのが「Creative Edge School Books」。学校と本屋さんをあわせ、クリエイティブマインドを持って、新しいことをやっていこう、と命名しました。スローガンは、フリーダムパブリッシング。


コンテンツをつくり、販売し、無料化したコンテンツを「学びの場」で公開、人がたくさん集まるので、要望や意見を聞いて、新しいコンテンツに反映する。このやり方はまったく変わっていません。この「学びの場」で学んでくれた人たちには、ほんとに助けられました。一人出版社の過去の危機的状況を救ってくれたのは、「学びの場」を利用してくれた方々なのです。人を紹介してくれたり、機材を提供してくれたり、資金面でも、ほんとに感謝しています。自分一人の力では何もできませんでしたから。


出版社が読者とつながるには、ハブが必要になります。一人出版社の場合は、学びのコンテンツがハブです。現在は、単独のシングルロングページにまとめていたり、YouTubeで公開していますが、可能なかぎりはやく、オープンソースのeラーニングシステムMoodleで構築したプラットフォームでシステム化したいと思っています。オープンエデュケーション、「学びの場」をそれなりのプラットフォームにすることが目標。長期プロジェクトもすべて紐付いています。


一人出版社がつくってきた学習コンテンツは、30時間程度。今までは、クリエイティブ関連が中心でしたが、今後は長期プロジェクトで培った知見やデータなどを活用して、医療や社会問題、ビジネスなどのコンテンツに力を入れていきたいと思っています。今年は、「認知症ケアと予防のためのアプリ開発・ソリューションについて考えてみませんか?」や「「経験知」を獲得する力・伝える力/リーンとアジャイル、デザイン思考を組み合わせる」などをつくりました。どちらも、ウェブキャストのアーカイブコンテンツですが、書籍やオーディオブックも要望次第で出していきます。


2012年から2013年にかけて、ぼんやりと思い描いてきた「(自分が考える)新しい出版社」の骨格は、やっと見えてきました。今はまだ、出版社と名乗っているのに、本(紙)を出しているわけでもなく、Kindleストアで買える電子書籍もありませんし、誰が見ても「出版社」とわかる形にはなっていませんが、建築でいえば骨組みは完成しています。1年で「骨組み」完成、2年目は上棟式でスタートする感じでしょうか。3年かかりますね。でも、これが一人のペース。


一人出版社は「一人」しかいませんが、この一年間を振り返ってみると、「学びの場」の人たちに助けてもらっていたり、サブコンテンツからまったく新しい仕事が生まれ、さまざまな人とコラボレーションしたり、決して「一人」ではなかったことがわかります。まぁ、作業は全部「一人」なので、楽になっているという話ではないのですが。


「ウェブ時代の「一人出版社」論 フリーダムパブリッシング」のランディングページ


今日、某誌のインタビューを受けるため、「ウェブ時代の「一人出版社」論 フリーダムパブリッシング」を読み直したのですが、「あれ? 絶対に無理だと諦めていたことがずいぶん実現しているな」と。この本は、もうライフワークのようなものですから、何度も読み返すことになると思いますが、成長を感じられるのは有難いことです。年末は、最終章書けるかな。


危機を乗り越え、新生・一人出版社で起動できたら、ひとまず一段落ということで、スローガンの「フリーダムパブリッシング」のステッカーでもつくって、配りまくろうか。



投稿日:2015年12月8日(火)




今日の一言:2015年12月8日(火)

晴れ、朝6時の気温6.3度(東京)。
2015年の平日は、あと「12日(+土日祝の7日)」。12月の8日目です。「Dreamweaver CC 2015 基礎編パート1」リリース。大きなアップデートが2回あり、第一弾から、9ヵ月。旧・一人出版社の未リリースのコンテンツは、あと2つ、PhotoshopとMuseです。Museは、まだアップデートがきませんので、来年になってしまうかなぁ。新生・一人出版社の取材は一旦中断して、まずはパソコンが使える時間を確保。
東京ビッグサイトで開催されていた「国際ロボット展」の会期中の入場者は、12万1422人とのことで、盛況だったようですね。次回のロボット展は、2017年。ロボティクスの取材をしていて、最も関心があるのは、ヒューマノイド(人型ロボット)ではなく、2001年宇宙の旅のHALのような究極のパーソナルアシスタント。人間って、当然ですが調子の良いとき、悪いときがあって、今日、最高のパフォーマンスを発揮できても、明日は風邪ひいて寝込んでいるかもしれない。身内に不幸があって気分が落ち込むこともある。パーソナルアシスタントが活躍するのは、そういう状況のとき。元気満々のときは、頼る必要はないけど、何もやる気が起きないときには「ごめん、これやっておいて」と頼んでおく。
以前、ニュースレターで「一人出版社のロボット化」という記事を書きましたが、実は本気で取り組んでいるんです。何といっても「一人」ですから。人工知能なんて個人で利用できるの?と思われるかもしれませんが、オリンピック開催にあわせて、びっくりするようなAIサービスが出てきそうな予感。あくまで予感ですけど、AWSのようなサービスが夢物語だった時代もあったわけですし。



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