Adobe XD プロトタイピング実践ガイド

共有機能の名称変更について

昨日（日本時間では17日）の12月アップデートで「共有」機能の名称が変わりました。本書のPART6「02 プロトタイプとデザインスペックを公開する」が該当します。

例えば、「プロトタイプを公開」が「プレビュー用に共有」、「デザインスペックを公開」が「開発用に共有」に変わり、わかりやすくなりました。

Adobe XD の保存の仕組みが変わりました

XDの12月アップデートで一部の仕様が変わりましたので確認してください。最も大きな変更点は、クラウドにXDデータを保存する仕組みに変わったことです。もちろん、インターネットに接続されていない状態（オフライン）でも作業できますが、クラウド保存がデフォルトになっていますので、新しい保存の仕組みを理解しておく必要があります。

XD画面のタイトルバーにはファイル名が表示されていますが、左側にクラウドのアイコンが表示されています。この作業ではインターネットに接続していませんので、アイコンに「×」が付いています（オフラインを表しています）。

右側のアイコン（下向きの「く」記号）をクリックすると、ファイル名と保存先の変更が可能なポップアップが表示されます。デフォルトで「クラウドドキュメント」が選択されています。

今までどおり、自分のPCにXDファイルを保存したい場合は、ここで「ローカルコンピュータ」に変更してください。

スタート画面のサムネイルには「クラウドのドキュメント」と表示されています。

スタート画面の「クラウドドキュメント」をクリックすると、作成したプロトタイプが表示されていますが、インターネットに接続しないかぎり、ローカルに保存されます。

インターネットに接続すると自動的に同期がスタートします。接続後、XDを起動すると管理画面などにサムネイルが表示されます。

クラウドドキュメントを新規作成する方法を解説しています。XDのモバイルアプリ（iOSとAndroid）もクラウドドキュメントの仕様に変わりましたので、デスクトップでの作業結果をすぐにプレビューできます。動画に記録してありますので確認してください。

※「このXDファイルはPCには保存されていません」という字幕が表示されますが、実際には保存されており、オフラインで作業することが可能です。ただし、どこに保存されているかはわかりません。PCに保存したい場合は、通常の「別名で保存」を使ってください。

再生時間：1分25秒

東京チーム（Mac環境）が作成したプロトタイプを大阪チーム（Windows環境）と共有し、1つのプロトタイプを異なる環境から編集する様子を記録した動画です。

XDには今後、クラウドドキュメントのバージョン管理機能などが搭載される可能性が高く、今回のアップデートはコラボレーション機能強化への第一歩だと理解してよいでしょう。

再生時間：1分41秒

ローカルのXDファイルをクラウドドキュメントにする

自分のPCに保存しているXDファイルを開きます。タイトルバーにはファイル名が表示されています。

ファイルメニューの「別名で保存」を選びます。

保存先とドキュメント名を設定するポップアップが表示されますので、保存先を「ローカルコンピューター」から「クラウドドキュメント」に変更してください。

インターネット接続せずにXDを使用したときのエラー

Macの場合、50と表示されたアラートが表示され「OK」をクリックすると、スタート画面に戻りますので、作業を進めることができなくなります。

Windowsの場合はアラートも表示されず、フリーズ状態になってしまうことがあります。

どちらの場合もXDを終了して、インターネットに接続してから再び起動すれば、問題なく動作します。

作業中にインターネットの接続が切れた場合は、タイトルバーのクラウドアイコンに「×」が付きます。オフラインのときは、パソコンの中に自動保存されますが、保存場所は不明。ネットに接続すると、自動的にクラウドにアップロードされます。

「サブスクリプションのステータスを確認できません。」というアラートが表示された場合は、インターネットに接続して「再施行」をクリックするか、「XD CCを終了」をクリックしてからインターネットに接続して、再び起動してください。

関連情報

更新日：2018年12月25日（火）／投稿日：2018年12月17日（月）