電子出版はパソコンがあれば、ほとんどお金がかかりません。誰でもすぐに作りはじめることができます。また、スマートフォンでも読めますので、Kindle(キンドル)などの専用機を買わなくてもよいのです。友人や知人に自分の作品を紹介できますね。もし、すでに書きためている原稿があるなら、週末を利用して挑戦してみましょう。
電子書籍と一言でいっても、文字が主体の文芸書から、ページ全体が「絵」で表現される漫画や絵本、写真集など、さまざまです。作り方も変わりますので、可能であれば体系的に理解しておいたほうがよいと思います。いつも、あれこれ試行錯誤して、なんとなく出来ちゃった、という人は一度、徹底的に制作方法を学習しておきましょう。
電子書籍の技術は、商業出版以外の分野でも役立ちます。例えば、電子カタログや1,000ページ以上ある報告書、企業研修や学校などで使われる教材などでも利用することができます。もし、お客さんから電子書籍についての相談や問い合わせがあったら、有益な情報を提供してあげましょう。新しいビジネスに発展するかもしれません。
電子出版は、企画から編集、電子書籍の実制作、発行まで、すべてのプロセスを一日で学べるのが魅力です。印刷の工程がありませんので、電子書籍を作成したら、すぐに発行することが可能です。ストアで販売しなくても、スマートフォンやiPod touchなどのデバイスで読むことができますので、1回だけの体験講座にも適しています。
カリキュラムは、電子書籍の基礎知識と作成方法の概要、文字が主体の電子書籍の作り方(作成と変換)、ページ全体が「画像」で表現される漫画や絵本、写真集などの作り方(基礎知識と作成)で構成されています。また、補講として、電子書籍の発行手続きやプロモーションについても解説しています。
電子書籍を作成して、発行するまでの流れを理解しやすいように、4つのステップに分けています。原稿や図版、表紙を用意する「準備」、準備した原稿や画像を電子書籍のデータにする「変換」、変換した電子書籍のデータをチェックする「確認」、そして、電子書籍のデータを登録・申請する「発行」です。
※でんでんエディター
原稿に簡単なタグ(記号)を追加するための専用エディターです(無料で使用できます)。ウェブブラウザー上で使いますので、インストールなどの作業は必要ありません。
※でんでんコンバーター
原稿や図版を電子書籍の「中間データ」に変換するための専用ツールです(無料で使用できます)。ウェブブラウザー上で使いますので、インストールなどの作業は必要ありません。
※Kindle プレビューツール
電子書籍の「最終データ」をチェックするためのツールです。でんでんコンバーターで変換した電子書籍の「中間データ」を「最終データ」に変換することができます。Amazonが無償配布しています。
※Kindle コミッククリエイター
漫画や絵本、写真集などを作成できる専用ツールです。ページの画像ファイルを読み込んで電子書籍の「最終データ」に変換します。Amazonが無償配布しています。
※Kindle ダイレクトパブリッシング
作成した電子書籍を登録・申請するサイトです。Amazonのアカウントを取得しておく必要があります。
約3時間分のビデオチュートリアルは、5本の講義と9本の実習、3本の補講で構成されています。メインは実際に電子書籍を作成する「実習」です。電子書籍を登録・申請するプロセスは、Amazonのサイトに記されている手順に沿って進めることができますので、補講として扱っています。電子書籍の作成には、さまざまな方法があり、難易度も異なります。このチュートリアルでは、初心者が習得しやすい方法を紹介しています。
最初は、電子書籍の基礎について学習していきます。電子書籍を表現する技術「リフロー(文字もの)」と「固定レイアウト(漫画や写真集など)」、電子書籍のデータフォーマットなどについて学びます。
Kindleの電子書籍は、本体(書籍の内容)と「表紙」それぞれのデータが必要です。表紙は、商品の「顔」になりますので大変重要な要素になっています。このビデオでは、表紙の重要性について学習します。
リフロー(文字もの)の電子書籍の作成方法はさまざまです。難易度が高い制作方法ほど、意図したとおりの電子書籍を作成できますが、ここでは初心者が実践できる「最も安全な」制作方法を学びます。
リフロー(文字もの)の電子書籍は、原稿をウェブページと同じ形式に変換しなければいけません。初心者の皆さんにはツールの使用をお奨めしていますが、ここでは変換しやすい原稿の作り方を紹介します。
リフロー(文字もの)では、まずEPUBというデータを作成します。「でんでんエディター」というツールを使用しますが、図版を配置する作業で「Dropbox」を使いますので登録方法などを解説しています。
「でんでんエディター」の使い方を詳細に解説しています。HTMLの知識は必要ありませんので、初心者でもツールの各機能を理解すれば、EPUBに変換するためのソースファイルを作成することができます。
EPUBに変換する作業は「でんでんコンバーター」というツールを使いますが、とても簡単です。でんでんエディターで作成したソースファイルと表紙の画像ファイルをアップロードすれば変換できます。
「でんでんコンバーター」で変換したEPUBファイルをKindleの電子書籍(最終データ)に変換します。Amazonが無償で提供しているプレビューツールを使用しますので、使い方について学習していきます。
iPhoneやiPadなどのApple製品については、Kindleの読書端末やAndroidのスマートフォン・タブレットとは、チェック方法が異なります。ここでは、実際の端末で確認する「実機検証」について学びます。
漫画や写真集、絵本などは、文字もの(文芸書など)とは別の方法で作成します。ここでは、Amazonが無償で提供している「Kindle Comic Creator」を使用しますので、使い方について学習していきます。
Kindleの電子書籍には、2種類の目次があります。読書端末が搭載している「目次機能」と電子書籍の中にある「目次ページ」です。漫画や写真集、絵本では、目次がどのように機能するのか解説します。
漫画や写真集、絵本などの固定レイアウトの電子書籍を作成するツール「Kindle Comic Creator」を使った作成方法について学習します。素材を使って、実際に作業を進めながら、解説していきます。
漫画や写真集、絵本などの固定レイアウトの電子書籍では、目次の扱いが「文字もの(リフロー)」の電子書籍とは少し異なります。Vol.11「電子書籍の「目次」について理解しよう」の解説の続きです。
Vol.11とVol.13の応用編です。「Kindle Comic Creator」で保存されたファイルを開いて、記述内容を修正する作業の解説です。必須ではありませんので、解説の内容が理解できたら挑戦してみてください。
Kindleダイレクトパブリッシングで作成した電子書籍を登録・申請する手続きについて紹介しています。補講扱いのため、入力項目の詳細は省いていますが、全体の流れを大まかに把握することができます。
こちらは一般公開しているビデオを再編集したものです。電子書籍は、ストアで販売しただけでは売れませんので、個人でもプロモーションが必要です。ここでは参考になりそうなヒントを紹介しています。
補講扱いですが、電子書籍を宣伝するためのブログについて取り上げています。このビデオでは、WordPressというブログの無料プランを利用する手順を解説していますので参考にしてください。
すでにパソコンを使ってウェブページなどを作成した経験をもつ人と、普段パソコンをあまり使っていない人では、知りたい情報がまったく異なります。昨年の初心者向けウェブキャスト(Kindleストアで販売する電子書籍の作り方)の事前アンケートで多かった質問を掲載しましたので参考にしてください。
はい、今のところパソコンが必要です。ケータイ小説のように携帯電話やスマートフォンで作成することはできません。
自分で作成・登録する場合は、基本的にお金はかかりません。
電子書籍を登録・申請するサイトも無償提供されているツールも日本語になっていますので、心配いりません。
電子書籍を作成する専用のツールを使えば、HTMLの知識がなくても問題ありません。ただし、ツールの機能以上のことを求める場合は、HTMLやCSSなどの知識が必要です。
パソコンの使い方が習得できていれば問題ありません。電子書籍を作成する専用ツールの操作は、それほど難しくはありませんが、慣れるまで何度か練習が必要かもしれません。
はい、Kindleパブリッシング・ガイドラインという制作者向けの文書(PDFファイル)が公開されています。ただし、専門用語がかなり含まれていますので、書かれていることを理解するには、HTMLなどの知識が必要になります。
いいえ、漫画の場合は、ページを1つの画像で表現しますので、文字が主体の小説とは作り方が異なります。絵本や写真集なども同様です。つまり、2種類の作り方を学んでおく必要があります。どちらもツールがありますので、HTMLなどの専門の知識は必要ありません。
いいえ、スマートフォンやタブレット向けに、Kindleストアで買った電子書籍を読むためのアプリが無料で提供されています。このアプリをダウンロードすれば、スマートフォンなどでも電子書籍を読むことができます。
Kindleストアで販売する電子書籍を作成するために、必ず用意してほしいツールがあります。KindleプレビューツールとKindle Comic Creator(コミッククリエーター)の2つです。どちらも、Amazonが無償提供しているツールなので、誰でも自分のパソコンにインストールして使用することができます。
ビデオチュートリアルでは、この2つのツールを使った方法を解説していますので、まずは、使用されているパソコンでこの2つのツールが正常に動作することを確認してください。要件を満たしていても、(自作パソコンなど)環境によっては問題が発生する可能性もありますので、念のため確認をお願いいたします。
KindleプレビューツールとKindle Comic Creatorは、Kindleダイレクトパブリッシングの「KDPツールとリソース」のページからダウンロードしてください。
Kindleプレビューツール付きのKindle Comic Creatorをインストールできます。すでに、Kindleプレビューツールがインストールされている場合は、KindleプレビューツールなしのKindle Comic Creatorをインストールします。
キンドル・プレビューツール
キンドル・コミック・クリエーター
準備はよろしいでしょうか? キンドル・プレビューツールとコミック・クリエーターは起動しますか?
ツールの確認が完了したら、以下の[受講を開始する]ボタンをクリックしてください。「電子本のつくりかた/電子出版の学校」というウェブサイトが表示されますので、受講を開始しましょう。
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デザインの未来 デジタルパブリッシングチーム
学校法人阿佐ヶ谷学園 高度情報化研究所eface lab. / ズオンコーポレーション 164-0011 東京都中野区2-30-9 ツバセス中野坂上 333