電子書籍プロジェクト記録[03]

Creative Edge School Books(クリエイティブエッジスクール・ブックス)では、医療用ロボット、認知症などをテーマにした電子書籍をリリースします。
一人出版社、初めてのコミック(漫画)で、6月から取材開始し、11月に刊行する予定です。

 

認知症は、先進国共通の問題です。
昔は認知症であっても、誰にも気付かれず、そのまま進行して手遅れになっていましたが、現在は早期発見により、若年性認知症と診断されても、改善の可能性が出てきています。
アルツハイマー型認知症は、発症まで20~25年かかるため、40代で早期発見できれば、さまざまなプログラムを試すことができます。

認知症を発症して、進行していくと「もの忘れ」の自覚も無くなり、生活に支障が出てきます。こうなると、家族のケアが欠かせません。

 

今回のプロジェクトでは、中学生、高校生にも読んでもらえるように、「漫画」で表現し、「スマートフォンで読みやすい」フォーマットを採用しました。

 

 

スマホに特化した漫画の新しい文法「スマホコミック」

デジタルファーストの漫画は、見開きで表現される印刷媒体のフォーマットを継承する必要はありません。

スマートフォンのような「小さい縦長」のスクリーンでは、拡大表示するなど、調整しながら読むという「操作」を強いられてしまうことがあります。

漫画表現の文法が変わっても、垂直方向に視線移動するスクロールベースの「新しい漫画の文法」によって、リーダビリティを向上させる必要があります。

 

紙媒体の漫画は「本」の構造から独自に発展してきました。

日本の漫画は、フキダシの中のネームを縦書きで表現しますので、右から左、左から右下、右から左、のように視線が移動します。

 

一方、現在主流の(デジタルファーストの)スマホコミックは、「右から左」の視線移動はほとんど無く、上から下に流れていきますので、上下のコマの「間隔」が、リズムをつくる重要な要素になります。

スマホコミックの視線の流れ

 

つまり、長い巻き物のようなページ(全体)と、覗き窓(スマートフォンのスクリーン領域)の上下移動によって、気持ちよく読める動作感、ストーリーに没頭できる期待感などを表現していかなくてはいけません。

コマの配置によって、動感などを表現

 

 

オーサリングを分業せず、漫画家がスマホコミックを作成する

漫画家によって最終アウトプットまでコントロール可能な制作環境が必須です。

漫画家が絵を描き、他の人がオーサリングをするという「分業」を採用してしまうと、時間がかかるだけでなく、コマ割りのプロセスが分断してしまう危険性もありました。

 

そこで、HTMLやCSSなどのコードの知識を必要としないツールを使って、漫画家が「スマホコミック」を作成できるワークフローをつくり、実証実験を兼ねたウェブキャストを実施させていただきました。

 

ウェブキャストのアーカイブは、Creative Edge School Booksで(火曜日~)リリースしますので、ご興味のある方はご覧になってください。

 

尚、今回のウェブキャストでは、漫画家の方が参加していませんので、「コミPo!」を使用しています。
秋にリリースするコミックは、漫画家の方にお願いする予定ですが、6月以降のプロトタイプには、引き続き、コミPo!を使っていきます。

 

 

参考(電子書籍):

参考(オンライン講座):

 

更新日:2015年5月18日
投稿日:2015年5月18日

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