ウェブ技術の知識がない人でも、身近な問題解決にウェブを活用できる時代に/電子書籍「デザイナーのためのデザイニング・イン・ザ・ブラウザ」について

2015年2月4日(水):ウェブ技術の知識がない人でも、身近な問題解決にウェブを活用できる時代に/電子書籍「デザイナーのためのデザイニング・イン・ザ・ブラウザ」について

RESTART DIARY 2015.2.4

明日は、関東も雪ですか…
なぜか、この時期の講演、雪が降りますね(早めに出かけなくてはいけません)。昨年も一昨年も雪に当たっています。
交通機関は明日の夕方以降、要注意ですね。

 

1月予定していたコンテンツですが、正式タイトルが決まりました。

 

デザイナーのためのデザイニング・イン・ザ・ブラウザ
Dreamweaver ExtractとPhotoshop「アセット抽出」による最新ワークフローの習得

Dreamweaver編は、2月9日発売/7月9日販売終了/9月までに全て無料公開(※オープンエデュケーションのシステムは昨年と変わりません)
Photoshop編は、中旬頃になります。

 

Dreamweaver編とPhotoshop編の2冊出して完結する予定で進めていましたが、主に先生方からの要望で、学校の授業でも採用できるように、学習項目をより詳細にし、カリキュラム化しています。
リリース日を書いてしまったので、お問い合わせいただいておりますが、もう少々お待ちください…

 

ウェブの活用については、学校でもずいぶん変わってきましたね。

例えば、ウェブデザインを学んでいない他のコース(編集デザインや環境デザインなど)でも、ウェブサイトやウェブサービスを立ち上げて、プロジェクト学習を進めるのですが、2、3年前なら、ウェブデザインの学生に協力してもらっていました。

でも、今は、自分たちでウェブサイトやウェブサービスを作っています。
HTMLやCSSについての知識がなくても、利用できるウェブサイト/ブログ作成サービスがたくさんあるからです。目的に合ったテーマを購入して、カスタマイズによってコンセプトに近づけています。JavaScriptなどもエンバトなどのストアで、必要なスクリプトを購入して組み込んでいます。

 

身近な問題を解決するためのウェブ

企業からお仕事をいただくクライアントワークだけではなく、身近な問題を解決するためのウェブ利用もかなり進んでいて、地元の商店街を盛り上げるための地域プロジェクトなどでも、ウェブサイトや名産品のストアを有志の人たちが立ち上げています。そこに、ウェブ技術に長けた人がいるわけではありません。ストアなら、BASE(ベイス)やSTORES.jpなどを活用しているんですね。

ウェブ技術の知識がなく、依頼するお金もないと、何も出来なかった時代から、誰でもアイデアを具現化できる時代に変わって、ますますウェブの可能性が広がってきたと感じます。

 

もっとウェブを活用すれば、業績につなげられる中小企業がたくさんありますが、ウェブ技術に詳しい人がいない、予算がないという理由で先送りになっている。この状況を変える一つの方法として、昨年は、Adobe Museを紹介してきました。

この類のツールで危惧するのは、生成されるHTMLやCSSの品質でしたが、やっとクリアできるレベルにきたと判断し、販促に携わるデザイナーさんなどに学習機会を提供しました。

 

「デザイナーのためのデザイニング・イン・ザ・ブラウザ」の狙い

元々、Adobe Museを使われている紙媒体のデザイナーの方々からの要望で企画したものですが、ベータテストで実用性が確認できたこともあり、対象者を(作業を効率化したいと考えている)ウェブデザイナーの方々まで広げています。

さらに今回は、自力でコーディングに挑戦し、結果的に「アクセシブルではない」ウェブページを作成している中小企業の社員の方々、学校、病院、官公庁などの職員の方々に、今のスキルでアクセシブルなコンテンツにアップデートしてもらう一つのきっかけにしたい。

HTMLやCSSが理解できていないことで、結果的に「アクセシブルではない」ウェブページになってしまうのなら、コードの品質はプロに保証してもらい(CSSフレームワークを採用)、情報の伝え方に注力したほうが良いのではないか、という考え方です。

社員さん、職員さんは、ウェブのプロではありませんが、すでにコーディングなしでレスポンシブ・ウェブデザインを採用したページを作成できるようになったのですから、少しレベルを上げて、アクセシビリティを考慮したページ作成に移行してもよいのではないかと思います。

 

カリキュラムについて(2015年2月4日現在)

コーディングはしませんが、プロのウェブデザイナーの方々が手掛けているウェブページと変わりません。ですから、Adobe Museを使った作業とは大きく異なり、ウェブの理念やアクセシビリティについては学ぶ必要があります。

 

Dreamweaver 編

  1. ウェブの理念とアクセシビリティを学ぶ
    「あらゆる人に等しく情報を提供しよう」
  2. マシンリーダブルについて学ぶ
    「機械にも情報を伝えよう」
  3. CSSフレームワークについて学ぶ
    「なぜフレームワークを使うのか理解しよう」
  4. グリッドレイアウトを学ぶ
    「様々なデバイスに適応するレイアウト手法を学ぼう」
  5. Dreamweaverライブビューの使い方を学ぶ
    「デザイニング・イン・ザ・ブラウザを実践しよう」

 

 

Photoshop 編

  1. Photoshopの新しい役割について学ぶ
    「静的カンプ/スライスではない新しいやり方を学ぼう」
  2. Photoshopの非破壊編集を学ぶ
    「外部ファイルのスマートオブジェクト化を理解しよう」
  3. Photoshop「アセット抽出」の使い方を学ぶ
    「Image Asset Generatorを完全習得しよう」
  4. Dreamweaver Extractの使い方を学ぶ
    「PSDファイルからCSSやテキスト情報、画像を抽出しよう」
  5. あらゆるデバイスで見やすいシングルロングページを設計する
    「学習したワークフローでページを設計してみよう」

 

明日のpage2015で、少しお見せできると思います。
(雪が心配…)

 

2015年2月4日(水)

 

 

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