8人のクリエイターに聞く! 〜書体デザイナーから、イラストレーター、映画監督、造形師まで〜

8人のクリエイターに聞く!「人」と「モノ」と「場」そして「事(こと)」〜書体デザイナー・イラストレーター・プロダクトデザイナー・パッケージデザイナー・映画監督・アニメーター・造形師・VFXマットペインター〜

Creators Talk Interview 2008 – 2010:
私たちが主宰している「デザインの未来」ポッドキャストに何度か出演していただいた、イラストレーターの寺田克也さん、造形師の竹谷隆之さんの特集本が出版されました。玄光社から、今月5日に発売されたばかりの「創作人」創刊号です。作品やインタビュー、対談記事など盛りだくさんの内容になっています。興味深いエピソードが多く、クリエイティブワークの参考書としても推薦したいと思います。

「創作人」創刊号

 

この機会を利用して、過去のインタビュー(8名)をまとめました。書体デザイナー、イラストレーター、プロダクトデザイナー、パッケージデザイナー、映画監督、アニメーター、造形師、VFXマットペインターなど、さまざまな職業の舞台裏を知ることができます。是非、お聴きください。
※一部、古い情報も含まれますが、配信当時(2008〜2010年)のまま掲載しています。

 

Creators Talk Interview

※今回は、Vol.01からVol.05まで掲載いたします。残りは次回になります。
※このページ上で聴きたい方は、プレーヤーの再生ボタンをクリックしてください。MP3ファイルをダウンロードしたい方は、タイトルの最後の「MP3」(テキストリンク)をクリックしてください。

 

  • Vol.01 映画監督の山崎貴さんとイラストレーターの寺田克也さん[7分32秒]
  • Vol.02 造形師・原型製作者の竹谷隆之さん[10分32秒]
  • Vol.03 アニメーターの木村光宏さん[14分30秒]
  • Vol.04 書体デザイナー・書体史研究者の小宮山博史さん[前編 9分14秒]
  • Vol.05 書体デザイナー・書体史研究者の小宮山博史さん[後編 9分57秒]
  • Vol.06 イラストレーターの根本有華さん[10分7秒]
  • Vol.07 プロダクトデザイナーの谷中譲治さん[11分7秒]
  • Vol.08 パッケージデザイナーの小山弘さん[10分56秒]
  • Vol.09 書体デザイナー・書体史研究者の小宮山博史さん[前編 12分32秒]
  • Vol.10 書体デザイナー・書体史研究者の小宮山博史さん[後編 10分19秒]
  • Vol.11 VFXマットペインターの林隆之さん[10分34秒]

 

 

高校生のみなさんへ

みなさんは、憧れの人、目指したい人はいますか?

「クリエーターズ・クリエーター」と呼ばれる人たちがいます。
多くのクリエーターたちがお手本にしているクリエーターのことです。

プロダクトデザイン、建築デザイン、グラフィックデザイン、ファッションデザイン等々、どんなデザイン業界にも「クリエーターズ・クリエーター」がいます。

私たちが、みなさんにお奨めしたいのは、「この人のようになりたい」というクリエーターをみつけることです。

私は、杉浦康平(グラフィックデザイナー)さん、横尾忠則さん(画家)、吉田カツさん(イラストレーター)、手塚治虫さん(漫画家)、矢沢永吉さん(歌手)、坂村健さん(大学教授)などなど、その他にも建築家から工業デザイナー、小説家、アイドル、たくさんの人たちを追いかけてきました。

あと、ニコラス・ネグロポンテさんの場合は、米国ボストンのMITにおじゃましてサインをもらってきました。1995年に出版された「ビーイング・デジタル」は何度も何度も読み直しました。読むたびに新たな気づきがあるんですね。

ファンになると、興奮状態が続きます(ワクワクする感じです)。と同時に情報収集のアンテナも感度が良くなりますので、テレビに出演すれば見るし、本が出ればすぐ買います。新聞にチラッと載っただけでも、手に入れて読むわけです。

デザインが好きで横尾忠則さんのファンになったわけですが、いつの間にか「横尾忠則」という人間を通してデザインを学んでいたんですね。

Podcast「人を通してデザインを知る」より

 

 

映画監督の山崎貴さんとイラストレーターの寺田克也さん

Creators Talk Interview
Vol.01 映画監督の山崎貴さんとイラストレーターの寺田克也さん[7分32秒/MP3
配信日:2008年6月9日(月)

ゲスト:
山崎貴さん(映画監督)
寺田克也さん(イラストレーター)

 

スキルを身につけて「運」を待つ
いつもアピールしている人の方が「チャンス」に当たりやすいかもしれないが‥
1980年代、パソコンが普及して何が変わったか?
グラフィックコンピュータを使い、ジョイスティックで絵を描いていた
横尾忠則さんのアトリエでデジタルグラフィックの面白さを知る

参考:

  • 寺田克也さんの最近のお仕事
    2009年公開の映画「ヤッターマン」のメカ&キャラクターデザインリファイン
  • 山崎貴さんの最近のお仕事
    2007年11月公開の映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

 

参考(追記):

  • 寺田克也さんの最近のお仕事
    2013年 3月16日(土)〜6月30日「寺田克也 ココ10年展」(京都国際マンガミュージアム)
  • 山崎貴さんの最近のお仕事
    2013年12月21日公開の映画「永遠の0

 

 

造形師・原型製作者の竹谷隆之さん

Creators Talk Interview
Vol.02 造形師・原型製作者の竹谷隆之さん[10分32秒/MP3
配信日:2008年6月11日(水)

ゲスト:
竹谷隆之さん(造形師・原型製作者)

 

まずは「やりたいことを続ける」
仕事は依頼されるもの
クライアントが何を望んでいるのか、話し合いは怠らない
求められていることよりも、ちょっとだけ上のレベルを目指す
すこしでも気になったら作業中でも、すぐに電話で聞く
クリエーターであり、生活者でもある。作業を中断しなければならないストレス
モノをよく見ること
ベストな作品をつくるには、コミュニケーションが欠かせない

参考:

 

 

アニメーターの木村光宏さん

Creators Talk Interview
Vol.03 アニメーターの木村光宏さん[14分30秒/MP3
配信日:2008年6月16日(月)

ゲスト:
木村光宏さん(アニメーター)

 

アニメーション =「魂」
モノをよく観察して、絵に描くのが基本
ユーリ・ノルシュテインやノーマン・マクラレンの影響を受ける
子どもの頃に見ていた「おかあさんといっしょ」などの番組が心に残っている
日本アニメーション協会で活動
アニメーション世界大会のひとつ「広島国際アニメーションフェスティバル」
アニメ作家を目指す学生さんにはICAFがお奨め
アニメーションで「創る」楽しさを味わってもらいたい

参考:

 

 

書体デザイナー・書体史研究者の小宮山博史さん

Creators Talk Interview
Vol.04 書体デザイナー・書体史研究者の小宮山博史さん[前編 9分14秒/MP3
配信日:2008年7月16日(水)

ゲスト:
小宮山博史さん(佐藤タイポグラフィ研究所 代表/書体デザイナー・書体史研究者)

 

活きる文字 – Movable Type 可動活字の世界(1)

活字の特性とは?
金属活字、写植、デジタルフォント、これらすべてを「活字」と呼ぶ
英語では「Movable Type」
ひらがなの「な」を見れば書体がわかる(英字だと小文字の「g」)
明朝体を創ったのは中国人でも日本人でもない
明治2年、明朝体は中国の上海を通して日本にやってきた
もし、明朝ではなく楷書体が入っていれば、これが基本書体になっていたかもしれない
ゴシックはアメリカ経由で日本に入ってきた
ゴシック体と呼んでいるのはアメリカと日本、正確には「サンセリフ」
明朝体は中国から伝わってきたが、ゴシック体は日本で開発したオリジナルの書体

参考:

 

 

Creators Talk Interview
Vol.05 書体デザイナー・書体史研究者の小宮山博史さん[後編 9分57秒/MP3
配信日:2008年7月17日(木)

ゲスト:
小宮山博史さん(佐藤タイポグラフィ研究所 代表/書体デザイナー・書体史研究者)

 

活きる文字 – Movable Type 可動活字の世界(2)

漫画のフキダシは、漢字がゴシック体、ひらがなが太い明朝体
漢字は中国の文化、ひらがなカタカナは日本の文化、欧文はヨーロッパの文化
「日本の文章」一行のなかに3つの文化が入っている
日本語書体のデザインはとても難しい
従属欧文(日本語の書体セットに含まれる欧文書体のこと)に良いものがない
縦組み設計の書体を横組みに使うと問題が出てくる
縦横兼用を残しているのは日本だけ(中国も韓国も横組みに変わった)
これからは横組みに適したデザインも必要
文字づくりの技術は「伝統」の上にある
パソコンで文章を打つと漢字が多くなってしまう
「ひらがな」を上手に使う
「出来る」より「できる」の方が気持ちを伝えやすい

参考:

 

 

※今回は、Vol.01からVol.05まで掲載いたしました。次回は、後半のVol.06からVol.11を掲載します。

 

投稿日:2014年2月10日

 

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