HTML5パブリッシングマガジン開発日誌 Vol.14/ウェブキャスト「HTML5と電子出版/開発日誌 Vol.01(50分)」とスライド資料(PDF)の公開

2014年5月8日:ウェブキャスト「HTML5と電子出版/開発日誌 Vol.01(50分)」とスライド資料(PDF)の公開

HTML5 Publishing Magazine Development Diary 14 :
昨年から配信しているウェブキャストも一年経ちましたが、企画立案からスクリーンキャストのワークフローまで、現在も試行錯誤を重ねながら、ベストプラクティスを追求しています(ほんとに、7月まで続きそうです)。

ウェブキャストの大半は、企業依頼(カスタム)のため、終了しても公開することはできませんが、こちらで企画したものは、アーカイブとして販売するために再編集(修正・追加)したり、一般公開しています。

 

3月から「HTML5パブリッシングマガジン開発日誌」と題して、プロジェクトに関連した記事を掲載していますが、ウェブキャストも配信しています。
プロジェクトでやりたいこと、現在の状況、開発途中のプロトタイプの公開など、何かを解説するためのウェブキャストではなく、まさに「開発日誌」の映像版という感じです。

本日は、第1回の配信を公開しましたので、お時間のある方はご覧になってください。ダウンロードすることも可能です。
※配信時間は、2時間ですが、ネットでのメッセージのやり取り(質疑応答)はすべてカットしていますので、50分程度に編集されています。

 

 

ウェブキャスト「HTML5と電子出版/HTML5パブリッシングマガジン開発日誌 Vol.01(50分)」


 

私たちが考える出版社は、本や雑誌だけではなく、ウェブサービスや映像メディアなどをトランスメディア的に融合させたコンテンツ・パブリッシャーです。

トランスメディア的というのは、オンライン学習の続きをウェブマガジンの記事として連載したり、その記事をまとめて電子出版したり、電子書籍の読者を対象にイベントを企画するなど、メディア横断的な発想でコンテンツを捉えていくことです。

現在進めているHTML5パブリッシングマガジンのプロジェクトは、新たなコンテンツを生み出すための実験室のようなものです。過去の電子出版の歴史にまだ記されていないことをやりたいと思っています。

HTML5パブリッシングマガジン開発日誌は、現在進行形のプロジェクト報告です(何かを学ぶためのコンテンツではありません)。Vol.01は、イントロダクション。現在の電子出版ビジネスやウェブベースの電子出版についてお話しています。

※スライドを表示しながら進行するスタイルです。プレゼンターは、境祐司(インストラクショナルデザイナー/イーブックデザイナー)です。

 

 [電子出版の学校/ウェブキャスト視聴・スライド資料ダウンロードページ

 

公開ページのスクリーンショット

 

ウェブキャストの内容:


 

現在の電子出版ビジネス

  • 電子書籍と読書システム
  • 電子書籍フォーマットを使用した商業出版ビジネス

 

電子書籍の表現技術

  • リフローと固定レイアウト
  • リフローの特徴(テキストが主体の文芸書など)
  • 固定レイアウトの特徴(漫画や絵本、写真集など)
  • 電子出版物の事実上の標準「EPUB」の歴史

 

Amazon Kindle フォーマット

  • Kindle フォーマットの歴史
  • MobipocketとKindle Format 8
  • プリントレプリカとは?
  • ビデオやオーディオを含むKindle Edition
  • ハイブリッド方式の仕組みと利点

 

プラットフォーマーと読書システム

  • 標準技術の仕様とプラットフォーマーのガイドライン
  • 電子書籍ストアが提供する読書システムは実装状況が異なる
  • 一人の読者が複数の本棚を所有するという現実

 

動的な表現の電子書籍

  • Appleが無償提供する「iBooks Author」の利点
  • 朗読電子書籍
  • インタラクティブな解説本やアートブック
  • マイク・マタス氏の次世代デジタルブック

 

アプリの電子書籍

  • 学習コンテンツ
  • 遊べる絵本
  • 電子雑誌(Adobe Digital Publishing Suite)

 

電子書籍の仕組み

  • EPUB のパッケージドキュメントとメタデータ
  • コンテンツとUIが分離している
  • 最低限の可読性を保証

 

電子書籍のアクセシビリティ

  • EPUB Media Overlays 3.0
  • Media Overlays コンテンツの作成(大まかな流れ)
  • 開発ツールについて
  • iBookstoreで販売されている朗読電子書籍

 

スクリプトを含むEPUB 3 は必要か?

  • EPUB 3 とJavaScript による電子書籍
  • 悪さをする電子書籍を作らせないセキュリティーポリシー
  • Readium JS Viewer について

 

ウェブベースの電子出版

  • W3C の標準技術
  • 電子書籍、アプリの電子書籍、ウェブマガジン
  • Financial Times のウェブアプリ
  • ウェブベースの電子書籍の利点
  • ウェブ視覚表現の飛躍的な向上
  • 標準技術であることが重要

 

電子雑誌の表現

  • ページの画像化とPDFベース
  • HTMLベースの表現へ
  • リフロー処理は高負荷
  • スマートフォンの処理能力向上
  • HTML5 かEPUB 3 か?

 

HTML5/CSSベースの電子出版

  • ウェブブラウザーの進化
  • Kindleストアで買った電子書籍はウェブブラウザーで読める
  • CSS3 のレイアウト関連の仕様
  • Adobe社 が積極的に進めている CSS Regions など
  • 紙媒体のレイアウトに近づく
  • CSS3ではなく、JavaScriptで擬似的に表現してしまう

 

マルチデバイス対応

  • スマートデバイスは多種多様
  • イーサン・マルコッテ氏の FLUID IMAGES
  • レスポンシブWebデザイン
  • The Boston Gloge の大規模リニューアル

 

高度なリフロー処理による動的な表現

  • The Boston Gloge ePaper
  • スマートフロー
  • ハイブリッド(レプリカとリフロー切り替え)
  • 音声読み上げ、翻訳機能、共有機能、印刷機能

 

開発ツール

  • Adobe Flash のHTML5 Canvas ドキュメント
  • Adobe Edge Animate、Hype、Sencha Animator
  • PhoneGap Build でウェブアプリ化

 

コンテンツとテクノロジー

  • ウェブベースの電子出版とペイ・フォー・パフォーマンス・モデル
  • コンテンツは変わらない
  • テクノロジーによって、古いコンテンツも蘇る

 

 

 [電子出版の学校/ウェブキャスト視聴・スライド資料ダウンロードページ

 

 


 

HTML5パブリッシングマガジン開発日誌:

 

 

投稿日:2014年5月8日

 

4時間で学ぶ Adobe Edge Animate CC 基礎編/レスポンシブデザイン対応Webコンテンツ制作

4時間で学ぶ Adobe Edge Animate CC 基礎編/レスポンシブデザイン対応Webコンテンツ制作

 

 

マガジンで連載されているコンテンツ一覧は「ARTICLES」をご覧ください

マガジンで連載中の記事コンテンツ


Be first to comment

CAPTCHA