HTML5 Book 開発環境の変化[HTML5 Canvas, CSS3 Animations, Transitions]

2014年1月7日 HTML5 Bookレポート

HTML5 Book Report :

HTML5 パブリッシングのコンテンツパート中間レポート4回目です。
現在進行中の電子出版プロジェクトは、すべてノンプログラマー(スクリプトの知識のないデザイナー等)も対象としており、既存のオーサリングツールやウェブサービスなどの組み合わせで、ワークフローを構築しています。昨年から、メジャーな開発ツールもアップデート回数が増えてきましたので、柔軟かつReplaceableなワークフローにしてあります。電子出版では、アセットの管理[DAM: Digital Asset Management]が最も重要だと考えており、開発ツールは置き換え可能にしているのが大きな特徴です。

HTML5 Book 開発環境の変化

先月までは、CSS3を中心に進めてきましたが、今月からCanvasを追加しています。前回ご紹介しましたが、11月のアップデートで、FlashにHTML5 Canvasコンテンツのパブリッシュ機能が搭載されました(HTML5 ネイティブサポート)。ご存知のとおり、Flashはインタラクティブコンテンツの優れた開発総合環境として支持されており、使い手も多いため、過去に培ったスキルをHTML5コンテンツ制作でも生かせるようになります。
スクリーンキャストをご覧ください。

HTML5と電子出版 -4(2014年1月7日)

※低画質の場合は、再生バーのHDをクリックしてください

スクリーンキャスト(6分38分):http://vimeo.com/83585433

 

再び飛び立つHTML5

2010年、(Thoughts on Flashの影響で)進行中だった多数のFlashプロジェクトが潰れました。その後、HTML5への移行で復活しましたが、次々と発生するリグレッションによって再び頓挫します。今回、2度目の復活となるプロジェクトも多いのですが、開発環境は飛躍的な進歩を遂げ、スマートデバイスの性能も向上したことで、2年前とは随分状況が変わっています。
HTMLは、テキストに次ぐ(永続性の高い)データフォーマットであり、10年、20年で廃れることは考えにくい。前述したとおり、軸足はシステム依存のワークフローから、DAM(Digital Asset Management)重視の置き換え可能なワークフローに移りつつあります。デザイナーのワークスタイルもRapid Prototypingが主流になってきました。動画ビジネスにおけるDRM問題(仕様だけでなく特許含む)など、まだまだ無防備なHTML5ですが、2014年はチャレンジングなプロジェクトも増え、大きく前進するのではないでしょうか。

サンプル:

 

参考:

参考:

 

Digital asset management
投稿日:2014年1月7日


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