HTML5パブリッシングマガジン開発日誌 Vol.11/電子書籍の作り方を学ぶサイト「電子出版の学校」を公開

2014年4月18日「電子書籍の作り方を学ぶサイト「電子出版の学校」を公開」

HTML5 Publishing Magazine Development Diary 11 :
7月に立ち上げるウェブキャスト・プラットフォームの実験サイトとして「電子出版の学校」を公開したいと思います。現在、準備中ですが、21日(月曜日)には公開できる見込みです。

リリース予定だった「3時間で学ぶ「Kindleストアで販売する電子書籍の作り方」」は、新規コンテンツを大幅に追加するため、3時間分のコンテンツは「電子出版の学校」で無料公開することにしました。誰でも受講することができます。

 

 

「電子出版の学校」ウェブキャストプラットフォーム

電子出版の学校についての詳細は、Podcastで配信しました。

 

 

はじめに

「電子本のつくりかた。電子出版の学校」は、スクリーンで読む「本」をつくるための学習サイトです。誰もが一度は、本をつくってみたいと思ったことがあるはずです。でも、一冊の本をつくるのは、簡単なことではありません。構想はあっても、なかなか作業を始められず、創作意欲を持続させることができないですよね。

 

あきらめていた夢、デジタルの力で再び

電子本づくりは、紙の本より、ちょっとだけ楽です。物語を考えたり、絵を描く作業に違いはありませんが、「本」というパッケージに仕上げる技術や、作品を読者に届ける仕組みがありますので、自分一人で、お金をかけずに挑戦できるのが大きな魅力です。

音楽をつくりたい、映画をつくりたい、と思っても、大半の人は制作に必要な道具や技術習得の壁に阻まれ、時間が経ち、思いが途切れていたと思います。でも、今は安価で高機能な音楽ソフトや映像ソフト、CGソフトなどがたくさんありますので、「つくろう!」という意欲があれば誰でも挑戦することが可能になりました。

 

電子も紙も分け隔てなく「本」と呼ばれる日

電子本のつくりかたは、ハードウェアやソフトウェアの技術進歩によって、変化していきます。最新のつくりかたが、あっという間に「古い」つくりかたになってしまう世界。常に、情報の交通整理が必要です。私たちは、電子出版をもっと身近なものにしたいと思い、カリキュラムを作成しています。このサイトが、ダイナミックに変化していく電子本の「今」を学べる場になれば幸いです。

電子本はスクリーンで読む本ですから、印刷のルールには縛られませんが「本」という情報のまとまりが持っている構造は継承しています。電子本と紙の本は「似て非なるもの」ですが、近い将来、分け隔てなく「本」と呼ばれる日がくるでしょう。

電子本のつくりかた 電子出版の学校

電子本は、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パソコン、専用端末などのスクリーンに表示される「ページのまとまり」ですが、たんに束ねたものではなく、読書のための専用インターフェイスを持っています。

 

電子本と読書のためのインターフェイス

紙の本には「ページをめくる」というインターフェイスがありますが、電子本はスクリーンを指でトンと叩いたり、滑らせながら、ページを切り替えていきます。巻き物のようにスルスルと巻き上げる機能(スクロールと呼びます)があったり、紙の本を真似て、わざわざページがめくれるアニメーションを付けている電子本もあります。

インターネットで公開されているウェブページの「まとまり」をウェブサイトと呼びますが、サイトは「スクリーンで読むページのまとまり」ですから、広義の電子本としてとらえることができます。ただし、読書のしやすさを考慮するなら、やはり専用の「インターフェイス」が必要です。

 

電子本を読むために開発された専用ソフト

電子本を読むための専用のソフトウェアは、まとまったページを読むための機能を徹底的に研究し、開発されていますので、とても読みやすく、多くのユーザーに支持されています。ニュースサイトの長文記事を変換して、電子本の専用ソフトウェアで読む人もいるくらいです。

 

電子本の本屋さんは読書体験の内容で競っている

電子本の書店は、この専用ソフトウェアを無償提供しており、読書のしやすさで競っています。アマゾンのKindle(キンドル)ストアや楽天kobo(コボ)、BookLive!(ブックライブ)、アップルのiBookstore(アイブックストア)など、書店はたくさんありますが、電子本を読む専用ソフトウェアの使いやすさやサービスの内容、キャンペーンなどで各社、差別化を図っています。

 

アマゾンのKindle(キンドル)から挑戦していこう

「電子本のつくりかた。電子出版の学校」では今回、アマゾンのKindle(キンドル)ストアを対象とした電子本づくりを取り上げました。理由は、個人でも利用できる電子出版の仕組みや制作ツール、市販解説本などが揃っているからです。アマゾンは海外の企業ですが、すべて日本語で提供されています。

楽天kobo(コボ)にも同様の電子出版の仕組みがありますので、国内で正式にスタートすれば、カリキュラムに追加していく予定です。現時点では、Kindle(キンドル)が、「電子本をつくってみたい」と考えている初心者にも適しています。今回のカリキュラムは、3時間程度で学べるように構成されていますので、ぜひ挑戦してみてください。

 

 

Kindleストアで販売する電子書籍の作り方

 

「電子出版の学校」で誰でも受講することができます。

3時間で学ぶ「Kindleストアで販売する電子書籍の作り方」

 

 

HTML5パブリッシングマガジン開発日誌:

投稿日:2014年4月18日

 

 

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