HTML5パブリッシングマガジン開発日誌 Vol.05/電子書籍を読者に「見つけてもらう」ために/コンテンツマーケティングの領域に踏み込み、2ヵ月間実践した結果を報告します

「電子書籍を読者に「見つけてもらう」ために/コンテンツマーケティングの領域に踏み込み、2ヵ月間実践した結果を報告します」

HTML5 Publishing Magazine Development Diary 5 :
お待たせしていましたが、26日の発表会について掲載いたします。今回は、ちょっと説明が必要なのですが、なかなか一言で表現できる言葉が出てこないので、申込ページそのままを掲載します。開催まで、まだ日にちがありますので、明日以降も関連記事をアップしていきたいと思います。

 

電子書籍を「作る」、ワークフローを「設計する」から、まさかマーケティングの仕事に発展するとは夢にも思わなかったわけですが、この領域の重要性は、まさに電子出版市場が成長している証であって、無関係ではなかったわけですね。

 

今回取り組んだコンテンツマーケティングやリーン・スタートアップなども、2010年頃から度々話題になってきたもので、特に新しい手法ではありませんが(バズワードとしても賞味期限切れ)、ソーシャルメディア・マーケティングのブームに圧されて、見えづらくなっていたと思います。

再び浮上してきたのは、こちらから「宣伝する」アウトバウンドなやり方だけでは厳しくなってきたことも関係しています。公式ウェブサイトをFacebookに移行してしまうなど、過度なソーシャルメディア依存にも限界がきているのかもしれません。

その潮流が私たちの業界にも影響を与え、今までのやり方を見直し、「見つけてもらう」ための施策を検討するという仕事が増えてきたということです。
新しいことをやるのではなく「基本に立ち返る」わけですから、今まで軽視してきたことを再確認し、コツコツと進めていく地味な作業になります。

 

今までのプロジェクトと最も異なる点は、リーン・スタートアップの手法を採用したことですね。
リーン手法の本には、「こうすれば、うまくいく」とは一言も書いていないので、短期間で効果を得られるものではありません。
可能なかぎり「失敗を減らす」という考え方なので、こちらも地味な作業(「事実」の積み重ねでしかない)です。

 

スライド資料のStep04

 

 

 

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お金が無くなる前に、(仮説検証を繰り返し)求められる製品なりサービスを見つけられたスタートアップが成功しているということですね。エリック・リースの本では、成功したスタートアップの2/3が、最初のプランを途中で変更しているという事例を紹介しながら、この手法について解説しています。Dropboxの事例は有名です。
リーン手法については「ウェブの大海原から読者を探し確実に届ける仕組み」、「電子書籍を制作する人のための最強ソリューション」をご覧ください。

これは、スタートアップに限らず、さまざまな分野で応用できるわけですが、特にテクノロジーに依存している電子出版の世界では、導入しない手はないと思っています。実際にやってみて痛感しています。

まだまだ修正が必要なプロジェクトですが、次第に手慣れてくると、ぎこちない部分(初心者が一番見たい部分)が整理されてしまいますので、途中経過を紹介する意味はあるのではないかと考えています。とにかく、いろいろな意見を聞きたいですね。

 

 

 

イベント情報:

読者を探し、読者の求める「電子書籍」をつくる

コンテンツマーケティングの領域に踏み込み、2ヵ月間実践した結果を報告
HTML5 パブリッシングマガジン プロジェクト報告会

 

電子書籍(紙媒体でも同様)を読者に「見つけてもらう」ための施策を5つのステップにまとめました。
明日から始められるにように、概念の理解より、今回は具体的な手順だけをお話します。

関連記事:

 

昨年(2013年)突きつけられた課題:

  • 電子書籍市場全体が拡大(2017年には2,390億円程度に達すると予測)
  • 市場が大きくなると、様子見だった新規参入の企業も増える(※ストア事業に限らない)
  • 競争が激しくなる
  • 電子書籍を売るためのマーケティング戦略が、複雑・高度化していく
  • こまめなキャンペーンやタイアップは資本力のある企業が有利
  • マーケティングなしでは良質なコンテンツでも埋もれてしまい、期待した売上には貢献しない
  • 今から何をやればよいのか?

 

今年の1月から実践したこと

  • 良質なコンテンツであっても、その情報を読者に届けるのがとにかく大変
  • 宣伝に終始しない(宣伝に頼らない)、「見つけてもらう」ためのインバウンドな考え方にシフト
  • コンテンツが資産化しないソーシャルメディアを補うため、蓄積型のメディア(ブログ)を立ち上げ、まずは2ヵ月続ける
  • 思い込み(仮説検証なし)でスタートしないように、リーン・スタートアップの手法を採用
  • ランディングページを積極的に活用
  • 発信する情報の構造化

 

言葉にすると難解そうに聞こえるのですが、やることはいたってシンプルです。

ただ、マーケティングの専門家の方々の話や専門書を読んでも、(なぜ効果があるのか、という仕組みは理解できても)具体的に「何をやればいいのか」わかりません。

今回は、実際の手仕事にどうやって落とし込んでいったか、という部分が最も参考になるかもしれません。

 

イントロダクション:

「電子書籍元年」と騒がれた2010年から、4年経ちました。国内の電子書籍にとって必須だった縦書きの仕様も2011年10月に承認されたEPUB 3.0によって、永続性の高いオープンスタンダードな規格で可能になった。2012年の夏以降は、楽天koboやAmazonのKindleストア、翌年3月にはAppleのiBookstoreも国内展開を開始し、主要なストアも出揃いました。

2014年は、いよいよ「電子書籍を作る・売る」から「電子書籍の売上を伸ばす」といった事業継続のための実践フェーズに入ったといってよいでしょう。

2012年度の電子書籍市場全体は729億円、スマートデバイスや読書端末などの新プラットフォーム市場は368億円(対前年比228.6%増)と推計されており、携帯電話向けの351億円(対前年26.9%減)を超えて、市場全体の半分を占めています(インターネットメディア総合研究調べ)。

2017年には、電子書籍市場全体が2,390億円程度(約3.3倍)に達すると予測されていますが、電子書籍を売るためのマーケティング戦略は今後、複雑・高度化していくことは間違いなく、資本力のあるストアは、データを解析しながら、ベストなタイミングをつかみ、キャンペーンやタイアップをこまめに打っていくでしょう。

市場が大きくなれば、新規参入の企業も増えるため、競争が激しくなります。効果的なマーケティングが実行されなければ、いくら良質なコンテンツ(電子書籍)であっても埋もれてしまい、期待した売上には貢献しません。
一朝一夕では、対応できないことだけに(この分野に特効薬はありません)、今から腰を据えて取り組む必要があると感じています。

このテーマでしばらく発表会を続けていく予定ですが、まずは1月から実践してきたことを紹介したいと思います。これからやるべきことの取っ掛かりになればと思っています。

 

追加情報および当日の資料について

追加情報については、以下のサイトとFacebookページに掲載しますが、資料等については、登録していただいたメールアドレスにお送り致します。
また、今回ご紹介したコンテンツマーケティングを実践するときに(実作業ではランディングページ作成など)、役立つウェブキャストの無料視聴アカウントを当日お知らせしたいと思います。

追加情報・補足情報など:

 

当日の資料ダウンロードなど:

  • 登録していただいたメールアドレス

 

関連ウェブキャストの無料視聴アカウント:

  • 当日お知らせ致します

 

プレゼンター:
境祐司(プロフィール
松岡和彦(企画・運営)

イベント名:
読者を探し、読者の求める「電子書籍」をつくる
コンテンツマーケティングの領域に踏み込み、2ヵ月間実践した結果を報告
HTML5 パブリッシングマガジン プロジェクト報告会
日時:
参加費:
3,000円
会場:
セシオン杉並(2階・視聴覚教室)
東京都杉並区梅里1-22-32
東京メトロ・丸ノ内線:東高円寺駅下車徒歩5分、または新高円寺駅下車徒歩7分



お申込みはこちら

クリックすると「こくちーず」のページに移動します

 

つぶやき:
懇親会もやりたいところですが(いろいろな方の意見も聞きたいですし)、会場近辺に何もないんですよね…..

 

 

 

HTML5パブリッシングマガジン開発日誌:

 

 

投稿日:2014年3月17日


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